計測中、3度運動をする機会があった。運動と言っても単に歩くだけであるが、その効果は顕著である。
目次
同一食事での比較
図1は食べ物を全く同じ時間、同じ物を同じ量(結構大き目の菓子パン2つ)を食べたときに運動をしていないときとしたときではどれほど変化するかを見た。血糖が上昇し始めるであろう食後50分経過後から運動を始め、40分ほど歩いたが、これを見ると、一旦上昇をし始めるものの運動している間は見事に下降している。その後、運動を止めると再び上昇した。同じ時間に同じだけの量を食べたので、下降するタイミングは同じはずなのに、運動をしたときは下降までの時間が少しかかっており、グラフが若干右にずれている。(縦軸は血糖値、横軸は経過時間(分))
推測であるが、血糖を上げる力が運動により抑えられていて(もしくは運動により糖を消費して)、運動が終了したらその力を発揮させ始めたように感じる。運動により血糖値がずっと下がるのではなく、運動しているタイミングだけ下がるので、(運動により筋肉が付き血糖上昇を抑えるとは別な話。)上昇中、継続して運動ができれば良いが現実的に何時間も運動はできないので、こまめな運動が効果的と思う。
巷で言われている、血糖値を下げる運動は30分以上の有酸素運動をしてはじめて効果があるというように言われているが、自分の場合は、このセオリーは関係なく、兎も角、少しの運動でも血糖値を下げるようだ。
食事をしていないときの運動の効果1
と言った内容に反するデータが図2である。食事をしていなくとも高血糖が続いたので、何も食べていない状態で50分ほど歩いてみた。その結果、全く下がっていない。あくまでも推測の範疇でしかないが、少しの運動で血糖値が下がるときというのは、食べ物で血糖が上昇している場合であり、基礎的に糖が新生されている場合は該当しないのかも知れない。
食事をしていないときの運動の効果2
それで、図3は昼食後の高血糖が収まったときに、30分ほど結構速足で歩いたときである。血糖値が下がって来ているときの運動であるが、このときは自覚はないが54と殆ど低血糖と思われる状態まで下がった。インシュリンで血糖が下がったのに更に運動で下げてしまったのであろう。前述の食べていないときには下がらないはずであるが、バイオリズム的にこの時間帯(午後5時半)は下がるのだろうか。良くわからない。
まとめ
こうした結果から、運動は食後の高血糖時に行うべきであり、食べ物を食べていないときには効果なく、食べ物を食べた後でも時間が経ったときは低血糖を引き起こす可能性があることがわかった。たまたまかも知れないが。
何れにしても運動は血糖値を下げる効果があることには間違いない。
”
|