今回のFreeStyle(フリースタイル)リブレを使用して計測した際の食べ物と血糖値の関係である。夕食時は血糖値が基本的に下がっているので夕食は含めていない。
食物と血糖値との関係を比較する場合、糖質を等しくして比較する方法もあるが、それでは、その種の食べ物の糖質の性向を分析するだけであり、現実の食事量との関係が明らかにならないこと、また、糖質を測定する方法がなく糖質値が机上のものとなりがちであることから、現実に1食として考えられる量を元とした。
画像はクリックで拡大表示。(縦軸は血糖値、横軸は経過時間(分))
目次
特に血糖値を上げる食事(食材)
1位 弁当
昼食には普段弁当屋の弁当を食べている。特別なものではなく、ごく一般的なもので、ごはんの量にしても普通で、茶碗1.5杯~2杯分程度。しかし、これが見事に血糖値を上昇させている。あまり考えられないが、市販の弁当等には美味しくするための何かを配合していると聞くので、この弁当屋の弁当にも何か血糖値を上げるようなものが含まれているのではと邪推?し、食堂で同じような弁当を食べてみたのが「1弁当」である。ご飯の量は同程度で、これも見事に上昇しているので、兎も角昼に食べるご飯は要注意である。市販の弁当に比べピークは高いものの速やかに下降している。これはおかずの違いか。なお、21日、24日も同じく弁当を食べているがそれほど上昇していない。これは、機器の使い初めによる誤差の可能性がある。
2位 パン
ジャムパンとケーキ風のパンの2個。これも見事に血糖値を上昇させている。ピークが結構長く続き、下降するまでの時間が長い。要注意の食材である。
3位 えびせん1袋
スナック菓子である。最近は殆ど食べないが以前少し食べていたときに血糖値が上昇した記憶があるので試してみた。1袋90g、最高180ほど。急上昇するが速やかに下降している。こんなものだろう。
それほど血糖値を上げない食事(食材)
4位 寿司
4位以降はピークで150程度以下となるので、極端に上昇させるものではない。ある意味、安心して食べることができる食材と思われる。
寿司は、もろ、ご飯なので血糖値は上昇するものと思っていたが、それほどでもない。回転寿司10皿といえば結構なご飯の量となる。少なくともいつもの弁当よりもご飯の量は多いはずだが、それほど上昇していない。ただし、なかなか下降しない傾向にある。「酢」は血糖値を下げるとの情報があり、この酢のために上昇しないのかも知れないがはっきりした理由は不明。次回、酢を食前、食中に飲んだ場合の血糖値を検証してみたい。
5位 さつまいも2本
中程度の2本、260gである。結構糖質が高いと言われているが実際はそれほど上昇していない。ゆっくり上昇して速やかに下がる傾向。
6位 バナナ大き目の3本
これも糖質があり良くないとも言われるし、逆に、良いとも言われる。このため1食として大き目のバナナ3本を食べてみた。結果はいく分かは上昇するが極端ではない。
7位 トマトジュース
これも糖質があり良くないとも言われるし、逆に、良いとも言われる。このため1食としてトマトジュース1本900mlを飲んでみた。(食事としてこれほど飲む人はいないだろうが)結果はいく分かは上昇するが問題となるほどではない。というか、こんなにも飲んだのに135とこれしか上がらないとは逆に驚き。
8位 とうもろこし
1食となりうる中程度の大きさのとうもろこしを2本食べてみた。結構糖質が高いと言われているが実際は132と殆ど上昇していない。
9位 ラーメン
麺は糖質の塊のように言われているが129と上昇していない。糖尿には良い食材ではないにせよ、特に悪いと考える必要もないようだ。ただし、機器の使い初めの測定のため正確性に欠けるのかも知れない。ちなみにスープを飲み干すのはいけないと言われるがそれは頻度の問題だろう。月に1,2度のラーメンスープを飲み干さないことに気を遣うよりも、日々の食事量や内容に気を遣うべきと思うが。
番外 ピーナッツ
普段から間食でピーナッツを口にすることが多い。ピーナッツを食べている間にも低血糖に近い状態になりうることから、ピーナッツは血糖値を上げないことは間違いない。確かに糖質は少量含まれるが殆ど気にすることはない。その他にも含まれる植物性の油がコレステロールを下げるとの情報もあり、体には良いものらしい。空腹を抑える手段としても結構役に立つ。もちろん、食べ過ぎには注意が必要ではあろうが。
考察
結論:兎も角、ご飯とパンには気を付ける必要がある。また、本体丸ごとのものはそれほど血糖値を上げない傾向にあるようだ。
ご飯については、寿司がそれほど上昇しないことを考えると、何かが混ざっているときは上昇が緩やかなのかも知れない。今後他の食材で確認したい。
血糖値の上昇に関しては閾値がある可能性がある。糖質の摂取量と血糖値は直線関係なのかそれとも閾値を超えてはじめて問題となるのかを検証すべきと思った。
肥満でインシュリン感受性が低くなっているとしても一定程度なら処理が可能とすると、ご飯、パンに関しても閾値が存在する可能性がある。もしかすると、少量を複数回摂取する(間食を多くする)のが良いのかも知れない。今後検証したい。また、パスタやうどんも今後検証したい。
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