ハイセンステレビの評判と実際の使用体験:購入から返品まで ・ hisenseテレビの映らない問題や修理対応、中国製家電の品質を徹底レビュー

ハイセンスというメーカーについて

ハイセンスというメーカーをご存じだろうか。中国の電機メーカーで、家電製品、通信機器、情報機器などを製造している。民生用では、ハイセンステレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などの生活家電を多く見ることができる。

電気製品は日本製の質が良いことから、世界中で長く首位を保っていたが、今やその座は中国に明け渡した。もともと、中国製品は安かろう悪かろうだったが、それは一昔前の評価であって、最近は日本製を凌駕するらしい。値段が安くて良いものなら、何も日本製でなくても良いということだ。

その家電メーカーのひとつがハイセンスだ。今やどこの電機店にも置いている。ハイセンステレビは特にコストパフォーマンスの高さで注目を集めており、大手家電量販店でも売れ筋商品として扱われている。

テレビの買い替えを計画

我家のテレビは東芝レグザ。買ってから10年経つが、壊れる兆しはない。今でも十分現役なのだが、ユーチューブなどネット視聴はできないしホームネットワークにも対応していない。

テレビで撮りためた番組を他のテレビで見たり、複数同時録画をしたいと思い、テレビを買い替えることにした。最近のスマートテレビ機能やネット動画配信サービスへの対応は、もはや必須の機能となっている。

さて、買い替えるテレビはどこのメーカーの何にするかを検討したところ、先のハイセンスが浮上した。型は43U7FG、43インチのテレビだ。

ハイセンステレビ評判を徹底リサーチ

ネット民である私は、物を買うときは必ず口コミを参考にする。今回も口コミを沢山参考させてもらったが、殆どの口コミはハイセンスを高く評価している。悪い口コミは数えるほどしかなかった。

ハイセンス評判を調べた結果、画質の良さ、価格の安さ、機能の充実度などが高く評価されていた。特に4K対応モデルや量子ドット技術を採用したモデルは、国内メーカーの同価格帯の製品と比較しても遜色ないという意見が多かった。

更には、当該機種も良い評価ばかり。それならこれは買わなきゃ損と、妻の渋めの顔を無視して、いきおい、アマゾンから購入した。購入前には複数の家電量販店で実機を確認し、画質や操作性についても問題ないことを確認していた。

開封と初期設定

テレビが来た。10キロにも満たないので今までのテレビに比べると相当軽い。足を付けてチャンネル設定。すぐに見ることができた。

細かな点では不満はあるものの、複数同時録画はできるし、録画のCMも飛ばせる。ホームネットワークは子機の用意がないのでまだやっていないが、まあ、こんなものだろう。

細かな不満は、音の周波数バランスが取れていないことと、アンテナ感度が悪く、今まではアンテナを直接テレビにつけて見ることができていたものが、ブースターを介さなくては見れなくなったことだ。画像は白黒はっきりしているので逆にぼけた感じがする。まあ、これらは致命的ではないので許容の範囲内だ。

アンテナ端子が異常に熱い問題が発生

そうこうしているうちに1週間が経った。妻曰く、「アンテナ線の根元が熱を持っている。」確認すると確かに熱い。ギリギリ触っていられるぐらいで、これ以上熱くなるとやけどをするのではないかという温度。60度でやけどをするというので、大体50度ぐらいになっていると推測した。今までのテレビは若干温かくはなるものの、こんなに熱くはならない。ハッキリ熱いとわかるほどだ。

この状態は明らかに異常だと感じた。ハイセンステレビが映らないという事態には至っていないものの、この熱さが続けば故障の原因になるのではないかと不安になった。

ハイセンス修理サポートに電話で問い合わせ

電話はすぐに繋がった。おそらく、コールセンターで詳細は分からないとは思いつつ、「こんなに熱くなっている、異常ではないか」と訴えた。

オペレーターは「電気製品なので熱くなることはある。その状態が異常なのかどうかは電話だけではわからない。見に行くことはできるが異常がないなら出張料がかかる。出張料は原則3850円だが場所によってもっとかかる。いくらかかるかはここではわからないから手続きしたときに確認してくれ。」との返答。

言ってることは分からないでもないが、釈然としない。来てもらって異常がないなら、一安心だが、3850円、もしくはそれ以上の費用が発生する。でも、熱いことには間違いない。

ハイセンス修理対応については、この時点ではやや不安を感じた。購入して間もない新品のテレビで、しかも保証期間内にもかかわらず、診断だけで費用がかかる可能性があるというのは納得しがたい部分があった。

価格コムの口コミで他のユーザーに聞いてみた

火災等を恐れているわけではなく、もしも熱を持つのがイレギュラーなことであれば、故障の原因ともなりかねないことから、初期不良で返品しようと思っていた。

これがこの機種の常態なら、メーカーもこの状態で正常に動作する設計なので、まあ、そうなのかな程度でやり過ごすが、果たしてそうなのかどうか、が分からないため価格コムの口コミで聞いてみた。

他の方々が持っているhisenseテレビも熱くなるなら、特には問題なく、常態として熱を持つものと理解できる。実際のユーザーの生の声を聞くことで、この問題が個体差によるものなのか、それとも設計上の問題なのかを判断したかった。

結局、実際に本機種を持っているという者2名から返事があった。ひとりは熱くなるが、もうひとりは熱くならないというもの。

これでは、果たして本機が正常なのか、異常なのか分からない。同じ機種でも個体差があるのか、使用環境の違いによるものなのか、判断材料としては不十分だった。

メーカーに再度問い合わせた結果

電話では先のとおり、あまり意味がないのでメールフォームから「通常どの程度の熱さになるか」問い合わせしたところ、何と「測定基準が当社にないので不明」という驚く回答だった。

アンテナ端子だけでなく、私も熱くなったので、更にしつこく、火災等の危険性もあり危惧している旨伝えたところ、今度はようやく「BS端子は熱くなることもあるが、地デジ端子まで熱いということなら初期不良の可能性も否定できない」という回答。なら、最初からそう言ってくれという感じ。

これで、更に不安になってしまった。

私としては「個体差はあるが、当社のテレビの端子は比較的熱くなりやすく、その程度なら許容の範囲内」などの回答があれば一安心してこのまま使い続けようと思っていたが、初期不良の可能性があるという回答では使い続けることに躊躇する。

ハイセンス修理サービスを呼ぶことへの躊躇

サービスを呼べば良いのではないかと言われるかも知れないが、温度の測定基準もなく、異常・正常の判断も個々のサービスマンに委ねられるなら、来てみて「あ、これは何ともないですね」といわれても信用できない。そのうえで、5年保証に入っているにもかかわらず、料金を取られるのは、何とも言えない。

初期不良と言われて修理されるかも知れないが、新品で購入したにも拘わらず、初期不良の製品を修理して、そのまま使い続けるのも、これも何とも言えない。

ハイセンス修理を依頼することで問題が解決する可能性はあったが、新品購入直後の製品を修理品として使い続けることへの心理的な抵抗感は大きかった。また、診断費用がかかる可能性や、サービスマンの判断基準が不明確な点も懸念材料だった。

ということで、サービスマンを呼ぶ気には全然なれず。

アマゾンに連絡して返品を決断

そこで、購入したアマゾンに相談した。アマゾンでは、「そこまで色々調査したなら返品は全然構わない」との了承を得たので、返品することにした。

高価な商品であり、返品は少々心苦しいが、やむを得ないとの判断。

アマゾンの返品基準は良く分からないが、「2月2日までなら返品できますよ」と言っていたので、最重要なのは返品期限日内かどうかという点だろう。

特にサイトでの手続きは必要なく、この電話だけでOKとのこと。大型商品になるので、直接アマゾンと提携している運送会社に電話してくれと言われ、連絡先を教えてもらい、電話をかけ集荷してもらった。

返品のハードルが低いのでアマゾンは本当に安心だ。この点は、実店舗での購入と比較した際の大きなメリットと言える。

「2/10追記」ところがアマゾンから返金できないとメールが来た。

ハイセンス評判と今回の経験から得た教訓

以上が返品にかかる経緯となる。ぎりぎり手で触れるぐらいのアンテナ端子の熱は異常か正常かは結局分からなかったが、内部が高温になっていることは間違いない。今は大丈夫でも、寿命が短くなる可能性もある。返品は正解と思っている。

しかし、このテレビ自体が悪いテレビではないと思う。たまたま、当たりが悪かっただけだろう。口コミを見ているとそう思う。ハイセンステレビ評判を改めて調べてみても、大多数のユーザーは満足しているようだ。

電話やメールでの返信も早く、その点では安心だ。サポートの言っていることも分からないわけではない。ただし、測定基準がないという点や、初期診断に費用がかかる可能性がある点は、今後改善してほしいポイントだ。

ハイセンステレビを検討している方へのアドバイス

私は中国製品を特に嫌っているわけではない。次回、ハイセンスを買うかどうかは微妙だが、中国製品に全然偏見はない。

ハイセンステレビを購入検討している方には、以下の点をアドバイスしたい。まず、購入前に実機を店頭で確認すること。画質や音質、操作性などを実際に体験することで、自分の期待と合致しているか確認できる。

次に、購入後は早めに動作確認を行うこと。初期不良があった場合、早期に発見すれば返品や交換がスムーズに行える。特に、アンテナ端子の温度や、ハイセンステレビが映らないなどの基本的な動作については、設置後すぐにチェックすることをお勧めする。

また、保証内容や修理対応についても事前に確認しておくこと。特に、診断費用の有無や、どのような場合に無償修理が受けられるのかを把握しておくと安心だ。

最後に、購入先の返品ポリシーを確認しておくこと。今回はアマゾンの柔軟な返品対応に助けられたが、購入先によって対応は異なる。

まとめ:ハイセンステレビは買いなのか

結論として、ハイセンステレビは全体的には良い製品だと思う。コストパフォーマンスに優れ、機能も充実している。今回のような熱の問題は、おそらく個体差によるもので、大多数のユーザーは問題なく使用できているはずだ。

ただし、万が一トラブルが発生した際のサポート体制については、まだ改善の余地があると感じた。特に、測定基準の明確化や、初期診断における費用負担の考え方については、ユーザー目線での見直しが必要だろう。

hisenseテレビを購入する際は、信頼できる販売店から購入し、保証やアフターサービスについてしっかり確認することをお勧めする。そうすれば、万が一の際も安心して対応できるはずだ。