Kkdayとは台湾に本社を置くオプショナルツアー、現地ツアー会社である。私たちは、海外旅行の際はいつも使っていて、今まで何のトラブルもなかった。
ところが、今回、初めてトラブルに遭ってしまった。表題のとおり、申し込んだオプショナルツアーで、待ち合わせ場所にツアー業者が迎えが来なかったのだ。(アイキャッチは集合場所の「オペラハウス」)
目次
集合場所に業者がピックアップにこなかった一部始終
ベトナムのハノイでのこと。ハノイからニンビン行のツアーである。
集合時間の連絡がない
このツアーの案内は最初から変だった。バウチャーには「集合場所や時間」という欄があったのだが、集合場所は「オペラハウス」と書かれていたものの集合時間が書かれていない。
案内メールを見ても何も書かれていない。これでは何時に行けば良いかが全く分からない。
後で連絡が来るものと思ってそのままにしておいた。というのも、前日に同じKkdayでハロン湾オプショナルツアーを頼んでいて、これも時間は書かれていなかったが、後でメールで案内があったからだ。
そうこうしているうちに3日前になった。さすがにこれは遅いだろうと思い、こちらから連絡した。連絡はKkdayのアプリから容易にできる。すると、すぐに返信があった。「業者に手配しているので、業者からの連絡を待っていてほしい」との内容。
まあ、業者が人数等をもとに集合時間を決めるので、直前まで決定しないのかと思い、そのまま待った。
しかし前日になっても、一向に連絡がない。さすがに前日となれば焦る。ハロン湾観光中にこちらから連絡をした。
すると、Kkdayから、確認するので待ってくれという連絡。2時間ほど経った夜の7時ころにようやく連絡があった。
7時30分~45分の間にピックアップするとのこと。
ようやく連絡が来て安堵したのも束の間だった。
集合場所に迎えがこない
翌日、我々はgrabを使い集合場所の「オペラハウス」へ行った。7時30分からとなってはいたが、余裕を見て着いたのは午前7時丁度。
延々とその場所で待っていた。7時半になったが、現れない。7時30分~45分だから少しぐらい遅れるのは仕方ないと思い、待った。
しかし、来ない。目を皿のようにして来るバスを見ていた。何台かのバスは来ていたが、皆、ガイドや運転手がこちらにくることなく、そのまま発車して行った。
7時45分を過ぎた。前日のハロン湾での案内では15分を超えたら連絡を入れてほしいとあったので、8時に連絡を入れようと思い、そのまま待っていた。
8時になって連絡を入れようとして驚いた。アプリを開くと業者からメッセージが来ていた。
「あんたを待ったが来なかったので出発した」
と書いてある。おいおい、どういうことだ。集合場所にこちらはずっといたのに、ピックアップをして行かなかったのはお前の方だろう。
速一連絡を入れた。すると、業者は
「我々はずっと待っていたし、アプリで連絡をしても何ら音信がなかったので出発した」
と切り返す。
出発したばかりなので、戻ってきてくれないかと懇願しても「できない」との返事。
これには参ってしまった。きちんと集合場所にいたのに、なぜ、ピックアップをして行かなかったのか。待っている間、誰からも声をかけられていないし、ツアーの集合の連絡も一切ない。
業者からは、間違いなく業者は集合場所に行ったという意味の業者が出発時に撮ったオペラハウスの写真が送られてきた。
しかし、そこにはきちんと待っている私たちが写っているのではないか。
その旨、伝えても、業者は
「我々はずっと待っていたのに来なかったのはお前の方ではないか」
の一点張り。
日にちを変えるなら対応できるとのこと。
明日、帰国するのに日にちなど変えることはできない。
何とかしてくれと伝えるも、
「我々は7:30から間違いなく集合場所で待っていた。そして我々は集合場所にいる一人一人に「あなたですか」と声をかけたが誰もあなたの名前を言わなかった。あなたは7:30に我々を見つけることができなかったなら、集合場所のどこにいるかを伝えるべきではなかったのか。8時まであなたはそうした行動を取らなかった。その時間には我々は既に出発していた。」
などと言ってくる。
KKdayに伝えたところ、次のように返事がきた。
「今朝、7:30- 7:45にご集合場所で、ツアーガイドは他のお客様の点呼を開始し乗車をご案内したそうです。お見えにならなかったので、8時の出発10分前にお客様にこちらでお声掛けし、現在地のお写真のご提供をお願いしたところ、ご返答が得られず、ガイドもお客様をお探しましたが見つからなかったとのことで出発されたそうです。ガイドらしき人物はお見かけしませんでしたでしょうか。観光客へお声かけしているとのことですが、お客様からガイドらしき人物へのお声かけはございましたでしょうか。」
これらの回答では、業者は集合場所にいるひとりひとりに声をかけたことになっている。少なくとも、集合場所でそうした行動を取っている者はいなかった。そもそも。そのような人がいたならば、間違いなく私たちをピックアップできていただろう。
明らかに業者は嘘をついている。
しかし、第三者がこのことを聞いたとしても、業者はひとりひとりに声をかけたと言い、私たちは、誰からも声をかけられていないという。
全くの水掛け論、平行線となる。なす術がない。しかたないので、返金をしてくれと伝えた。
こちらとしては、丸1日が台無しになったので、損害賠償を請求したいぐらいなのだが、恐らく難しいだろうと思い、返金で手を打つしかないと思った。
ところが、ところがである。業者は返金はできないと言ってきた。
ちなみに、それまでのやりとりは直接ガイドが返事をしていたようだが、ここからはガイドではなく会社側の担当者のように感じた。
返金できないことには頭にきた。「返金できないとはどういうことか。きちんと集合場所に行ったにもかかわらず、探しもしなかったほうが悪いのではないか。」と言ったところ、業者からは、
「あんたの写真を送ってくれ」
とのこと。
写真を送ると業者からは、
「ツアーガイドは間違いなくあなたに声をかけている。そのうえで、あなたは、私たちじゃないと言ったではないか」
という。
そんなばかなことはない。「それじゃ誰が声をかけてきたか確認するので、そのガイドの写真を送ってほしい」と伝えたところ、写真が送られてきた。全く、見たこともない男の写真である。
こんな男からは間違いなく声をかけられていないと答えると、
彼は間違いなくあなたに声をかけて、あなたは私たちじゃないと答えた
と言って来た。
またもや平行線、水掛け論。
この業者を待っているのに、声をかけられて「私たちじゃない」というわけがない。ガイドはきちんと私たちの名前を言ったのか、私たちの名前をきちんと確認したのかと伝えた。
すると、返金をするとの返事。
うるさい奴だから返金に対応すると考えたのか、ガイドのウソが内部でバレたのかは分からないがやっと返金してもらえることになったがどっと疲れてしまった。
結局その日の予定はなくなってしまったので、仕方ないのでGRABを使い何か所かの観光地を回ったが、こうした市内観光は別日で予定を組んでいたため、以降、間延びした観光となってしまった。
実際に業者はどのような行動をとったのか
これは業者のことなので、あくまでも推測の域を出ないが、そもそも、他の参加者がきちんとバスに乗れているのに、なぜ、私たちだけがおいてけぼりになったのかをきちんと考察しなくてはならない。
一定のホテルに泊まっている場合はホテルまで迎えに来てくれることになっていたツアーなのだが、残念なことに私たちの泊まっているホテルは対象外だった。
まず、参加者の殆どはホテルに迎えに来てもらっていたと思われる。しかし、全員ではないだろう。とすると、集合場所できちんとピックアップをしてもらえた人もいたのではないか。なぜ、その人たちはピックアップされて、私たちはされなかったのだろうか。
集合場所で目を皿のようにしてバスを待っていたときに、確かに何台かのバスは来ていた。そのとき、中からガイドが出て来て、すぐに客が乗って行ったバスがあった。
恐らく当該ツアーはそのバスだったのではないだろうか。たまたま、バスの近くで他の参加者が待っていて、ガイドがバスの近くでニンビン行きと声をかけたのですぐに乗り込むことができたのではないだろうか。
で、ガイドは、このような人たちがいたので、集合場所で待っていたひとりひとりに声をかけることはしなかったのではないだろうか。
過去に、集合場所に来なかった人がたくさんいたのかも知れない。だから、ひとりひとりに声をかけることはしなかったのではないだろうか。
私たちはどのような姿勢でガイドを待つべきであったか、どのような行動を取れば良かったのか
さて、一連の流れや、事実は以上のとおりなのだが、それではなぜこのような事態になってしまったのか、きちんと検証をして行かなくてはならない。
こちらから言わせると、「業者が悪い」のひとことなのだが、そう言っていても始まらない。
こちらでもやるべきことがあったのかも知れない。今後、このようにピックアップをされないことがないように、こちらとしてどのように対応していくべきかを検証していかなくてはならない。
1)業者は参加者を探すはずだという先入観は捨てること
実は、この集合場所には初日に観光で来ていた。そのとき、どこかのツアーガイドが名簿を持ってきて○×さんかと聞いてきた。違うので、もちろん、違うと答えたが、ツアーガイドはこのように集合場所で名簿をもとにひとりひとりに声をかけるものとの先入観がこの経験で作られてしまった。だから、今回のツアーでも声をかけてくるものと思い、ずっと待ちの姿勢でいた。これは反省点である。
KKdayのスタッフからは
今朝、7:30- 7:45にご集合場所で、ツアーガイドは他のお客様の点呼を開始し乗車をご案内したそうです
この言い回しでは、集合場所で待っているひとりひとりには声をかけていないことが読み取れる。バスの前で私たちの名前を呼んでも、待っているこちらまでは聞こえるはずもない。
2)それらしきバスが来たらこちらから声をかけること
KKdayのスタッフからは
観光客へお声かけしているとのことですが、お客様からガイドらしき人物へのお声かけはございましたでしょうか。
と言ってきている。これは、言い回しは丁寧だが、こちらからちゃんとそれらしきガイドに声をかけなくてはダメではないかと言っているのだ。
つまり、バスが来たら、一台一台のバスに声をかけなくてはならないということだ。バウチャーや案内にはもちろんそんなことは書かれていない。
3)集合時間を5分過ぎたらすぐに連絡をすること
7時30分~7時45分間が集合時間である。前日のハロン湾での案内では15分を超えたら連絡を入れてほしいとあったので、素直に7時45分の15分後の8時に連絡をいれた。
あまりせっかちに連絡したら、相手に悪いと日本人的な感覚で8時まで待ってしまったのだ。しかし、そんな悠長なこと言っているときではない。この場合、7時35分には連絡するべきだった。
4)集合場所に着いたら、待っている旨の連絡を入れること
Kkdayはツアー毎に専用ページがあり、そこから連絡を入れることができるようになっている。先のやり取りは全てそのページで行ったものだが、業者からはこのページで「事前に連絡していたのに無しのつぶてだった」と主張していたので、集合場所に着いたなら速一そのアプリで連絡を入れておくこと。
5)ホテル送迎のツアーにしておくこと
素直にホテル送迎のツアーにしておいたら迎えにこないなどということはないだろう。
Kkdayに責任はあるか
実はこのような現地ツアーはKkdayが実施しているわけではない。Kkdayは現地ツアー会社に丸投げなのである。確かに管理責任はあるだろうが、その責任を追及することは難しいだろう。実際、今回も間に入ってくれたが、業者の言い分と、こちらの言い分が異なっているので、なかなか判断に迷っていたものと思う。
ガイドや業者とは英語での対応だが、Kkdayのスタッフとは日本語での対応が可能だった。総じて真摯な対応をしてくれたものと思うので、今回の件に懲りずに、今後ともkkdayを利用して行こうと思う。今回の件はあくまでも現地ツアー会社の問題であろう。
まとめ
ピックアップがされなかったという情報はネットで調べたところ、確かにそれほど多いわけではないが、何件かはあった。それらは、皆、返金がされていない。今回、私たちのツアー代金は返金されたのはもしかするとラッキーだったのかも知れない。
そう考えると、やはり何としてもピックアップをしてもらわなくてはならない。そのためには、能天気に業者は必ず迎えに来るという性善説は排除しておく必要があると痛感する。
我々日本人は、責任感を有り余るほど持っているので、他の国の人々も同じくきちんと仕事をすると思ってしまいがちだが実際には適当にしか仕事をしない人たちも多いということを肝に銘じておくべきだ。
私たちの経験で他の人たちがピックアップされないことがなくなれば幸甚である。