楽天モバイルを固定回線化した:ホームルーターとモバイルwifiで光回線を置き換える方法、メリット・デメリット、実際の速度と使用感

楽天モバイルは光ファイバー代わりの固定回線になるか

私の若いころは黒電話が一家に一台の時代で、家計簿の通信費欄には電話代しか記入することがありませんでした。それが近年では、スマートフォン本体の分割代金、スマートフォンの月々の通信料、家庭のインターネット回線料金と、多岐にわたる出費が発生するようになりました。昔は存在しなかったコストが新たに家計を圧迫するようになったため、可能な限りこれらの出費は抑制したいと考えるのが一般的です。

私の家庭では長年、固定電話と光ファイバーインターネットを契約しており、毎月6千円以上を通信費として支払っていました。しかし、固定電話はほとんど使わない「飾り」同然となり、今回その廃止を決断しました。これに伴い、固定電話回線とセット契約が多かった光ファイバーインターネットからも離脱し、より柔軟な回線選択の可能性が生まれたのです。

光回線に代わるものとして最初に注目したのは、モバイルwifiでした。これなら初期工事費も不要で、月額費用も抑えられると考えました。モバイルwifiは持ち運びができるという特性上、外出先でも利用できるメリットがあります。最初に試したのは、「ふりっぱーネット」という地域BWA(広帯域無線アクセス)事業者のサービスでしたが、残念ながら期待通りの性能は得られませんでした。長年光ファイバーの高速・安定した環境に慣れていたため、回線速度の遅さや不安定さが気になり、継続利用は断念せざるを得ませんでした。

そこで次に検討し、実際に導入を試みたのが、楽天モバイルを固定回線の代替として利用するという方法です。これが、本稿の主題である楽天モバイルの固定回線化です。

楽天モバイルを固定回線化する二つの選択肢

楽天モバイルを実質的な家庭用固定回線として利用するためには、主に二つの選択肢が存在します。一つは「Rakuten最強プラン」をモバイルwifi端末で利用する方法、もう一つは「Rakuten Turbo」というホームルーターサービスを利用する方法です。それぞれの内容を整理してみましょう。

楽天モバイルのRakuten最強プランで固定回線化する方法

Rakuten最強プランは、楽天モバイルの主力プランです。月額料金は3,278円(税込)で、データ容量は実質無制限(※ネットワーク混雑時は優先度が下がる「Fair Usage Policy」適用)となっています。通話料も国内通話が5分以内であれば無料です。

このプランの大きな特徴は、楽天エリア(楽天モバイル独自回線)内での利用に加え、au回線へのローミングにも対応しており、国内の広い範囲で利用できる点です。楽天モバイルの固定回線化を実現するには、このプランのSIMカードをモバイルwifi端末やホームルーター的に使える機器に挿入して利用します。

また、楽天グループサービスとの連携や、楽天ポイント還元などの特典も多く、楽天ユーザーにとっては非常に魅力的なプラン構成となっています。楽天モバイルを固定回線化する最大のメリットは、この料金の安さと柔軟性にあります。

ホームルーターサービスRakuten Turboの内容

一方のRakuten Turboは、より高速な通信を求めるユーザー向けのホームルーターサービスです。こちらは月額料金が4,378円(税込)と、Rakuten最強プランよりも1,000円高く設定されています。提供されるデータ容量も実質無制限ですが、最大通信速度に優位性があります。

しかし、重要なのは対応機器が限定されている点です。Rakuten Turbo専用のホームルーターやSIMカードが必要であり、この専用機器は他のキャリアのSIMカードを受け付けません。さらに、楽天モバイル自身のRakuten最強プランのSIMカードすら利用できないという互換性のなさが大きなデメリットです。

Rakuten Turboはホームルーターとして据え置き型で設計されており、持ち運びには適していません。モバイルwifiのような柔軟性はなく、あくまでも自宅専用の固定回線代替サービスとなります。

私が選んだのはRakuten最強プランによる固定回線化

この二つを比較した結果、私が楽天モバイルの固定回線化のために選択したのはRakuten最強プランです。その理由は明快で、Rakuten Turboはホームルーター専用で月額が高くなる上に、機器の汎用性が全くなく「つぶしが効かない」からです。将来、回線を変更したり、機器を流用したりする可能性を考えると、これは大きなリスクと言えます。

また、モバイルwifiとして使える機器であれば、自宅での固定回線化だけでなく、外出時にも同じ端末を持ち出して利用できるという大きなアドバンテージがあります。

Rakuten最強プランで楽天モバイルを固定回線化する具体的な方法

1円ルーターキャンペーンの落とし穴

Rakuten最強プランでは、新規契約者向けに「1円ルーター」などのキャンペーンを頻繁に行っています。これは、一定の契約条件を満たすことで、実質1円でモバイルwifi端末を入手できるというものです。

しかし、この「1円ルーター」キャンペーンに飛びつくことは、私の目的である「高速な固定回線代替」には逆効果となる可能性があります。なぜなら、これらのキャンペーン品の多くが4G(LTE)専用のモバイルwifi端末である場合が多く、これでは5G回線の恩恵を受けることができないからです。

楽天モバイルが1円ルーターを提供する背景には、5GサービスであるRakuten Turboというホームルーターサービスと差別化を図り、コアなユーザーにはより高額なTurboプランへ誘導したいという戦略が見え隠れします。我々はこの「手」に乗ってはいけません。

楽天モバイルの固定回線化には5G対応機器が必須

固定回線の代替として十分な速度を期待するのであれば、5Gに対応したモバイルwifi端末やホームルーター的な機器を使用することが必須条件です(もちろん、自宅が楽天モバイルの5Gエリア内にあることが前提となります)。5Gの電波が届く環境でありながら4G専用の端末を使ってしまうと、せっかくの高速通信能力を活かせず、「宝の持ち腐れ」となってしまいます。

ただし、現時点で楽天モバイルのSIMを挿して使える5G対応モバイルwifi端末やホームルーターとして使える機器の選択肢は、残念ながらあまり多くありません。私が実際に導入・使用しているのは、「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」というモデルです。

Speed Wi-Fi DOCK 5G 01で楽天モバイルを固定回線化

Speed Wi-Fi DOCK 5G 01は、華為技術日本(HUAWEI)より発売されている5G/4G対応のモバイルwifi端末です。厳密にはホームルーターとモバイルwifiの中間的な位置づけで、据え置きでも持ち運びでも使える柔軟性があります。

楽天モバイルを含む日本国内主要キャリアの5G/4G回線(Sub6帯)に対応しています。最大ダウンロード速度は理論値で2.4Gbps(5G時)と非常に高速で、有線LANポート(ギガビットEthernet)も装備しているため、PCやゲーム機などへの安定した有線接続も可能です。

バッテリー内蔵型で持ち運びもできる他、据え置き時はACアダプターで給電しながら使用できるため、家庭内の常時接続機器として楽天モバイルの固定回線化に最適です。ホームルーターとしての安定性とモバイルwifiとしての機動性を両立している点が、この機種の最大の魅力です。

Speed Wi-Fi DOCK 5G 01のメリット

  1. 高速通信で固定回線並みの速度: 5G回線を活かした高速通信が可能。光回線に匹敵する速度が出る場合もあり、楽天モバイルの固定回線化に十分な性能を発揮します。
  2. 汎用性が高く将来性がある: 楽天モバイルを含む複数キャリアのSIMで利用可能(キャリアロックフリーではない場合もあるので要確認)。将来の乗り換え時にも流用の可能性があり、ホームルーター専用機と違って使い回しができます。
  3. 有線LANポート搭載で安定接続: デスクトップPCや据置型ゲーム機など、WiFiが苦手な機器にも安定接続を提供できます。固定回線化する際、有線接続が必要な機器がある家庭では重要なポイントです。
  4. 大容量バッテリーでモバイルwifiとしても優秀: 6,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の持ち運び使用も可能。楽天モバイルを自宅で固定回線化しつつ、外出時にはモバイルwifiとして活用できます。
  5. ホームルーターとモバイルwifiの良いとこ取り: 据え置きでの使用時はホームルーターとして安定動作し、必要に応じて持ち出せるという、両方のメリットを享受できます。

Speed Wi-Fi DOCK 5G 01のデメリット

  1. 初期費用がかかる: 機種によっては3万円前後と、キャンペーンの1円ルーターに比べて高額な初期投資が必要。ただし、楽天モバイルの固定回線化による月額削減効果を考えれば、1年程度で元が取れる計算になります。
  2. サイズ・重量: 一般的なモバイルwifi端末よりも大型・重量があり、ポケットに入れての携帯にはやや不便。ホームルーター的な使い方がメインになります。
  3. 供給不安: メーカーや国際情勢によっては、入手が困難になる時期がある。
  4. 発熱: 高速通信時には発熱することがあります。

楽天モバイル固定回線化の代替案:他のモバイルwifiやホームルーターは?

楽天モバイルを固定回線化する際、Speed Wi-Fi DOCK 5G 01以外にも選択肢はあります。他社のモバイルwifi端末でも、SIMロックが解除されていれば楽天モバイルのSIMを挿して使用できる場合があります。

また、最近では5G対応のホームルーター機器も増えてきており、Rakuten Turbo以外の選択肢として、NEC製やシャープ製の5G対応ホームルーターに楽天モバイルのSIMを挿して使用するという方法も検討できます。ただし、動作保証がない場合が多いため、事前に情報収集が必要です。

モバイルwifi端末を選ぶ際の重要なポイントは、楽天モバイルが使用する周波数帯(Band 3、Band 18、n77など)に対応しているかを確認することです。固定回線化を成功させるには、この技術的な互換性が不可欠です。

「5G」と「Wi-Fi 5GHz」の混同に注意

ここまで「5G」について述べてきましたが、インターネット上では「5G」と「Wi-Fiの5GHz帯」を混同している人や情報が少なくないようです。「5GとWi-Fiはどちらが速いのか」といった比較サイトさえ見受けられますが、これは全くの誤解です。

楽天モバイルの固定回線化を理解する上で、この違いを正しく認識することは非常に重要です。「5G」と「Wi-Fi」は、技術的には完全に別物であることを認識する必要があります。どちらもスマートフォンが受信する「電波」である点は共通していますが、その役割と発生源が異なります。

5Gとは:基地局から発せられる携帯電話回線

5G(または4G)は、NTTドコモや楽天モバイルなどの携帯電話会社が設置する基地局から発せられる電波です。スマートフォンが圏外表示になるかどうかは、この電波を受信できるかどうかにかかっています。楽天モバイルを固定回線化する際も、この5G/4G電波を受信して利用します。

Wi-Fiとは:ルーターから発せられるローカル無線通信

Wi-Fiは、家庭やオフィスに設置された無線LANルーター、モバイルwifi端末、ホームルーターなどから発せられる電波です。光ファイバーやモバイル回線(5G/4G)で受け取ったインターネット接続を、最後の数メートル~数十メートルを無線で中継するためのローカルな技術です。

楽天モバイルの固定回線化においては、楽天モバイルの5G/4G回線をモバイルwifi端末やホームルーターで受信し、それをWi-Fiとして家庭内の各機器に配信する、という構造になります。

Wi-Fiの5GHz帯と携帯電話の5Gは全く別物

スマートフォンの画面上部には、「Wi-Fi」のマークと「5G」または「4G」のマークが表示されます。スマートフォンは、Wi-Fiネットワークに接続できる場合はそれを優先し、接続できない場合には自動的に携帯電話網(5G/4G)に切り替わります。この使い分けができるため、あたかも同じ土俵で比較できるものだと誤解してしまうのでしょう。

さらに混乱を招くのが、Wi-Fiの周波数帯の呼称です。Wi-Fiには「2.4GHz帯」と「5GHz帯」という二つの周波数帯があります。この「5GHz」を略して「5G」と呼ぶ例が一部にあるため、基地局からの「5G」と混同される結果を生んでいるのです。

最近話題の「Wi-Fi 5」や「Wi-Fi 6」という規格名は、このWi-Fi技術の進化段階を指しており、携帯電話網の「第5世代(5G)」とは関係ありません。たとえモバイルwifi端末やホームルーターが最新のWi-Fi規格で高速でも、その大元となる回線(楽天モバイルの5G/4Gや光ファイバー)自体が遅ければ、結局は快適な通信は実現しないのです。この点を混同してはいけません。

楽天モバイルの固定回線化を検討する際は、まず楽天モバイルの5G/4G電波がしっかり受信できることを確認し、その上でモバイルwifi端末やホームルーターのWi-Fi性能を評価する、という順序で考えるべきです。

楽天モバイル固定回線化の実際の使用感

通信速度:固定回線として十分な性能

実際にSpeed Wi-Fi DOCK 5G 01に楽天モバイルのSIMを挿して自宅で使用してみたところ、5Gエリア内ではダウンロード速度が400Mbps前後を計測することもあり、動画のストリーミングや大容量ファイルのダウンロード、オンライン会議など、日常的なすべてのネット利用に全く支障がないレベルでした。

光回線から楽天モバイルの固定回線化に切り替えても、体感的な速度低下はほとんど感じられませんでした。むしろ、5Gエリアでは光回線よりも速い速度が出ることもあり、モバイルwifi技術の進化を実感しました。

安定性:時間帯による変動はあるが実用レベル

楽天モバイルを固定回線化した場合、携帯電話網に依存するため、周辺の利用者数が増える夕方などの混雑時間帯には速度が低下する可能性があります。実際、夜8時から10時頃にかけては、ピーク時よりも速度が低下することがありました。

ただし、それでも50Mbps以上は維持されており、動画視聴やビデオ会議に支障が出るレベルではありませんでした。光回線のような絶対的な安定性はありませんが、実用上は十分許容範囲と言えます。

接続台数:家族での利用も問題なし

我が家では、スマートフォン3台、タブレット2台、ノートPC2台、スマートテレビ1台を同時接続していますが、Speed Wi-Fi DOCK 5G 01は安定して動作しています。ホームルーター並みの接続台数に対応できており、楽天モバイルの固定回線化でも家族全員が快適にインターネットを利用できています。

モバイルwifi端末によっては同時接続台数に制限がある機種もあるため、固定回線化を検討する際は、この点も確認が必要です。

楽天モバイル固定回線化のメリット総まとめ

この楽天モバイルを使ったモバイルwifiやホームルーター的機器による固定回線化には、多くのメリットを実感しています。

1. 通信費の大幅な削減

かつては固定電話+光ファイバーで月額6,000円以上かかっていた費用が、楽天モバイル最強プランの月額3,278円ですむようになりました。毎月約3,000円の削減です。「たかが3,000円」と思うかもしれませんが、これが1年で36,000円、10年では36万円にもなります。まさに「塵も積もれば山となる」です。

Rakuten Turboというホームルーターサービスを選んだ場合でも月額4,378円で、従来の光回線より安価です。しかし、モバイルwifi端末として使えるSpeed Wi-Fi DOCK 5G 01とRakuten最強プランの組み合わせなら、さらに1,000円安く、かつ柔軟性も高いのです。

2. 設置スペースのスッキリ化

以前は光回線の終端装置(ONU)と大型の無線LANルーター、場合によってはハブなどが配線でごちゃごちゃしていたのが、小型のモバイルwifi端末一台に置き換わり、見た目もすっきりしました。

ホームルーター的に使用する際も、コンセント一つで済むため、配線の煩雑さから解放されます。楽天モバイルの固定回線化は、物理的な環境改善にも貢献しました。

3. 持ち運びの利便性:最大のアドバンテージ

これは楽天モバイル固定回線化の最大のアドバンテージかもしれません。外出時や旅行時にモバイルwifi端末を持ち出せば、外出先でもスマートフォンのテザリングをせずに、タブレットやノートPCなど複数台の機器でギガを気にすることなくインターネットを利用できます。

ホテルの不安定なWi-Fiに頼る必要もなくなりました。出張先でもビデオ会議が快適に行え、家族旅行でも子供たちがタブレットで動画を見ることができます。Rakuten Turboのような据え置き型ホームルーターでは実現できない、モバイルwifi端末ならではのメリットです。

4. 工事不要で即日開通

光回線の場合、申し込みから開通まで数週間から1ヶ月以上かかることもありますが、楽天モバイルの固定回線化なら、SIMカードとモバイルwifi端末さえあれば即日開通します。引っ越しが多い方や、すぐにインターネット環境が必要な方には大きなメリットです。

5. 解約時の違約金や撤去工事が不要

光回線の場合、解約時に違約金が発生したり、撤去工事費を請求されたりすることがありますが、楽天モバイルの固定回線化なら、いつでも気軽に解約できます。モバイルwifi端末も転売や他キャリアでの再利用が可能です。

楽天モバイル固定回線化のデメリットと注意点

もちろん、楽天モバイルを固定回線化することにはデメリットも存在します。公平な判断のため、以下の点も理解しておく必要があります。

1. エリアと電波状況に左右される

楽天モバイルの固定回線化が成功するかどうかは、自宅が楽天モバイルのエリア内にあるか、特に5Gエリア内にあるかどうかに大きく依存します。エリア外や電波が弱い環境では、満足な速度が得られません。

契約前に、楽天モバイルの公式サイトでエリアマップを確認し、可能であれば実際に楽天モバイルのスマートフォンで自宅周辺の電波状況を試してみることをお勧めします。

2. 混雑時間帯の速度低下

携帯電話網に依存するため、周辺の利用者数が増える夕方から夜にかけての時間帯には速度が低下する可能性があります。光回線のような絶対的な安定性を求める方には不向きかもしれません。

ただし、楽天モバイルのネットワークは年々増強されており、この問題は徐々に改善されています。

3. 停電時の対応

モバイルwifi端末はバッテリー内蔵なので短時間の停電には対応できますが、長時間の停電ではバッテリーが切れれば通信が断絶します。光回線の場合も停電でルーターは使えなくなりますが、ONUは電話回線から給電される場合があるため、固定電話は使える可能性があります。

楽天モバイルの固定回線化では、このような緊急時のバックアップ手段を別途考えておく必要があります。

4. 大容量データの頻繁なアップロードには不向き

動画クリエイターなど、日常的に大容量ファイルをアップロードする必要がある方には、楽天モバイルの固定回線化は不向きかもしれません。モバイル回線は下り速度に比べて上り速度が遅い傾向があり、数十GBのファイルを頻繁にアップロードする用途には時間がかかります。

5. オンラインゲームの適性

FPSなどのリアルタイム性が重視されるオンラインゲームでは、pingの安定性が重要です。楽天モバイルの固定回線化でも多くのゲームは問題なくプレイできますが、プロレベルの競技性を求める場合は、光回線の方が有利です。

楽天モバイル固定回線化に向いている人・向いていない人

向いている人

  • 通信費を大幅に削減したい方
  • 自宅が楽天モバイルの5Gエリア内にある方
  • 外出時にもモバイルwifiとして端末を活用したい方
  • 引っ越しが多く、工事不要の回線を求めている方
  • 動画視聴、SNS、ウェブブラウジング、ビデオ会議が主な用途の方
  • 一人暮らしや少人数家族の方

向いていない人

  • 自宅が楽天モバイルのエリア外、または電波が弱い方
  • 絶対的な安定性と速度を求める方
  • 大容量ファイルの頻繁なアップロードが必要な方
  • プロレベルのオンラインゲームをプレイする方
  • 固定IPアドレスが必要な方
  • 10台以上の機器を常時接続する大家族

楽天モバイル固定回線化の始め方:ステップバイステップガイド

ステップ1:エリア確認

まず、楽天モバイルの公式サイトで、自宅が楽天モバイルのサービスエリア内、できれば5Gエリア内にあるかを確認します。

ステップ2:対応端末の選定

楽天モバイルを固定回線化するための端末を選びます。ホームルーター専用のRakuten Turboか、モバイルwifi端末として使えるSpeed Wi-Fi DOCK 5G 01などの5G対応機器を検討します。

外出時の利用も考えるなら、断然モバイルwifi端末がお勧めです。

ステップ3:楽天モバイルの契約

Rakuten最強プランを契約します。オンラインで簡単に申し込みでき、SIMカードは数日で届きます。

ステップ4:端末の設定

届いたSIMカードをモバイルwifi端末やホームルーターに挿入し、APN設定などの初期設定を行います。多くの場合、自動的に設定されますが、手動設定が必要な場合もあります。

ステップ5:速度測定と最適配置

実際に速度を測定し、自宅内で最も電波状況の良い場所に端末を配置します。窓際や高い場所の方が電波を受信しやすい傾向があります。

ステップ6:各機器の接続

スマートフォン、PC、タブレットなどをWi-Fi接続し、楽天モバイルの固定回線化が完成です。

まとめ:楽天モバイル固定回線化と現実的選択肢

総合的に判断して、自宅が良好な5Gエリア内にあり、工事費や高額な月々の料金を抑えたい方、また外出先でもモバイルwifiとして同じ回線を利用したい方にとっては、楽天モバイルを固定回線化するという選択肢は、現在非常に現実的かつ魅力的なものになっていると言えるでしょう。

Rakuten Turboのようなホームルーター専用サービスもありますが、料金と柔軟性を考えると、Rakuten最強プランとモバイルwifi端末の組み合わせによる固定回線化が最もコストパフォーマンスに優れています。

技術の進化により、モバイル回線でも固定回線並みの速度と安定性が実現できる時代になりました。楽天モバイルの固定回線化は、従来の常識を覆す新しいインターネット接続の形として、多くの家庭で検討する価値がある選択肢だと確信しています。

ただし、利用環境や用途によって適性は異なりますので、本記事で紹介したメリット・デメリットを十分に検討した上で、ご自身の状況に合った判断をされることをお勧めします。