テレビの映りが悪い原因はアンテナにあった:テレビアンテナ交換で電波障害を解決!

アナログのVHFアンテナからの脱却:我が家のテレビアンテナ交換物語

表題のとおり、アンテナ業者が来てアンテナを交換して行った。実は、我が家のテレビアンテナは今日まで昔のアナログ用のVHFアンテナだったのだ。

地デジ放送が開始されてから10年以上が経過した現在でも、それを使い続けていた。確かにテレビが正常に映るなら、別にこのVHFアンテナをずっと使っていても問題なかったのだが、最近になってテレビの映りが悪い状況が頻繁に発生するようになり、ついに交換を決断した。

テレビ電波障害との長い戦い

こう書くと単純にテレビアンテナを交換しただけに聞こえるが、交換するまでの道のりは実に長かった。テレビ電波の受信状況が徐々に悪化していく過程は、まさに電波障害との戦いの歴史だったと言える。

地デジになった10年前は正常に映っていたのだが、我が家は築30年以上経っており、このアンテナは新築時に設置されたものである。長年の風雨にさらされ、1本2本とアンテナのエレメントが消えて行った。風か何かで折れてどこかに飛んで行ってしまったのだろう。このため、最近と言っても5年くらい前からだが、テレビの映りがだんだん悪くなっていった。

深刻化するテレビ電波の受信不良

テレビの映りが悪いと言っても、全く映らなくなったわけではない。全く映らないのならその時点ですぐに地デジアンテナへの交換を実行していたのだろうが、ひとつのチャンネルだけ冬場に見れないときが多くなるという中途半端な調子の悪さなのである。

それも、完全に見れなくなるなら諦めもつくが、テレビの配線を適当に移動させたり、アンテナケーブルの接続部分を触ったりすると再び映るようになるという摩訶不思議な状態だった。これは典型的なテレビ電波障害の症状であり、アンテナの劣化が原因であることは明らかだった。

夏場はテレビ電波の受信状態が比較的安定しており、何ともないので、そのままにしておいたら、冬場になると再びテレビの映りが悪い状況が発生するという繰り返しで、ここ5年ぐらいが経過していた。

地デジアンテナ交換を先延ばしにした理由

私はテレビアンテナを交換するぐらいは何ともないと思っていたので、夏場に交換しようしようと思っているうちに冬場になり、雪で屋根に上れなくなるのでそのまま放置していた。室内アンテナという選択肢も考えたが、2階建ての我が家では屋外の地デジアンテナの方が確実に電波を受信できると判断していた。

そして2年前の話になるのだが、どうせ冬場になるとテレビの映りが悪い状況が続くので、夏場のうちに地デジアンテナへの交換をやっておこうと決心した。テレビ電波をしっかりと受信できる新しいアンテナを購入し、いざ屋根に上ろうとして驚いた。

予想外の障壁:高所作業への恐怖

屋根には垂直の梯子が付いているのだが、どうしたことが上れない。一歩その梯子に足をかけた途端、上れないということに気が付いた。上れる気がしないというのが正確な言い方だろうか。

私は昔アマチュア無線をやっていたことがある。中学生から高校生ぐらいのときだが、子供たちの間で無線は流行っていた。無線のアンテナは当然、屋根の上に付けなければならないので、当時は無線仲間が互いに協力してアンテナを設置していた。

私も随分とアンテナを建てたもので、3階建てぐらいの家屋なら垂直梯子を上ることなんかは朝飯前だった。テレビアンテナも無線アンテナも、設置の基本は同じである。電波をいかに効率よく受信するか、それがアンテナ設置の要諦だ。

だから、私の家の地デジアンテナぐらいならいつでも交換できると思っていたのだ。ところがそうではなかった。

年齢という現実と向き合う

垂直の梯子が上れないのだ。年のせいで筋力が弱くなったうえに、高所に慣れていないので恐怖感が襲ってきたのだ。一歩として上ることができなかった。若い頃なら何ともなかったテレビアンテナの交換作業が、今では不可能になっていた。

たまたま、屋根のトタンの張り替えをすることにしていたので、張り替え業者にテレビアンテナを一緒に交換してもらうように話して了解を得た。地デジアンテナへの交換と同時に屋根の補修もできれば一石二鳥だと考えたのだ。しかし、屋根の工事が終了しても、テレビアンテナを交換する様子が一切なかった。

交換してもらえないのかと聞くと、適当に笑って誤魔化されてしまった。揉めても良かったのだが、たかがテレビアンテナごときでと思い、こちらも愛想笑いをしてそのまま終わってしまった。

限界を迎えたテレビ電波の受信状況

その後、2年ほど騙しだまし見ていたが、いよいよテレビの映りが悪い状況が常態化し、ほとんど映らなくなってきた。エレメントがまた少なくなり、テレビ電波を十分に受信できなくなったのだ。テレビ電波障害は日に日に悪化し、もはや我慢の限界を超えていた。

この時点で、室内アンテナへの切り替えも検討した。室内アンテナなら自分で設置できるし、費用も抑えられる。しかし、我が家の立地条件とテレビ電波の受信環境を考えると、やはり屋外の地デジアンテナの方が確実だろうと判断した。

仕方ないので専門業者に頼むこととして、先ほど工事が終了したという話なのだ。

テレビアンテナ交換の費用と結果

業者は手際よく古いVHFアンテナを撤去し、新しい地デジアンテナを設置してくれた。作業時間は約2時間。テレビ電波の受信状況を確認しながら、最適な角度にアンテナを調整してくれた。

費用は工事費のみで16,500円。まあ、テレビアンテナの交換工事としては、そんなものなのだろう。ちなみに、地デジアンテナ本体の価格は別途かかっているが、それでも合計で3万円程度に収まった。

新しい地デジアンテナに交換してからは、テレビの映りが悪いという問題は完全に解消された。全てのチャンネルが鮮明に映り、テレビの電波障害に悩まされることもなくなった。冬場でも夏場でも、安定してテレビを視聴できるようになったのだ。

まとめ:テレビ電波トラブルは早めの対処を

今回の経験から学んだことは、テレビの映りが悪いと感じたら、早めに対処すべきだということだ。5年間も放置せず、もっと早く地デジアンテナへの交換を決断していれば、余計なストレスを感じることもなかっただろう。

テレビアンテナの交換は、専門業者に依頼すれば確実で安全だ。自分で作業できない場合は、無理をせず専門家に任せるのが賢明である。テレビ電波の受信状況が悪い、テレビ電波障害が疑われる場合は、早めの対処をお勧めしたい。