妻は薬の飲み方ひとつでも几帳面すぎる
夫婦といえども考え方は全く違うということがよくある。考え方が違うと、最悪喧嘩になることもあるが、些細なことだと新たな発見になる。
先日も、妻から「何をやっているの」と言われたことがある。それは、蚤野には持病があり服薬しているのだが、薬のシートの開け方がおかしいというものだ。
妻曰く、薬はシートの順にのまないとならないとのこと。どういうことかというと、薬は1か月分をもらっているので、1シートに10個入っている。1か月だと3シートになるが、シートは順番に取って服用しなくてはならないというもの。
妻によると最初に開けたシートがあれば、そのシートの薬がなくなってからでないと次のシートの薬を開けてはいけないらしい。こっちにしたら、同じ薬である。どのシートの薬から飲んでも同じだ。シートの順番なんかどうでも良いと思う。
極端なことを言うと1シートで1個しか飲まなくても、次のシートを開けてもかまわないと思っている。どうせ薬は1か月分しかもらっていないので、1か月経てば、どれから先に飲もうが、なくなるものはなくなるのである。
と言っても、妻は、頑なに薬は順番に飲むものと主張する。きっちりしているといえばきっちりしているのだろうが、どうでも良い話だ。
その後、何も言ってこないので、ぐちゃぐちゃに飲むことは続けている。一切何も考えずに、ただ、薬の袋に手を入れて、つかめたシートを取り出して飲むだけだ。
たかが薬の飲み方の話だが、そんな見方もあるのかと思い、蚤野にとっては新鮮な考えと思えた。
絶対にそんなふうには飲まないし、飲む気もないが。