噂に振り回されるWindows 12の発売日予想
Windows 12 の発売日が気になっているユーザーは多いだろう。しかし、Microsoft(マイクロソフト)からは正式なリリース情報は一切発表されていない。過去のネット記事や噂を見ると、2023年以降、毎年「翌年には出るのではないか」という予測が大々的に報じられていた。2023年には2024年、2024年には2025年に出るという噂が流れたが、その全てが外れている現実がある。
これらの噂を流した人々を一概に責めることはできない。人間は希望的観測を持つと、そうありたいと願うものだ。その結果、ほとんど妄想に近い情報でも、実現するものと思い込んでしまう傾向がある。だから、近々出るという予想は、ほとんど希望的観測でしかなかったのが実情である。
現在、巷の噂では2026年中に発売されるという話で持ち切りだ。今度こそは正しいと信じたい気持ちは理解できる。しかし、残念ながら Windows 12 は当面発売されないと断言できる。少なくとも令和8年(2026年)中には間違いなく出ないというのが現実的な見方である。
Windows 12がすぐには発売されない4つの理由
1. Windows 11の需要拡大期に新OSを出す意味がない
現在、Windows 10の延長サポートが終了し、Windows 11の需要が高まっている時期である。このような状況で新OSを発売すると、せっかくのWindows 11の顧客を逃すことになり、ビジネス的に不合理だ。マイクロソフトは当然、Windows 11もWindows 12も両方売りたいと願っている。そうであるならば、Windows 11が売れている間はWindows 12を出すはずがないことに気づくべきである。
過去のリリースパターンを見ると、この戦略が明確にわかる。Windows XPの延長サポートが終了したのは2014年4月8日で、Windows 10が発売されたのは2015年7月29日である。つまり、Windows XPの延長サポート終了から1年3か月後であった。この間、主力製品はWindows 7であり、Microsoft(マイクロソフト)はWindows 7を売るために1年3か月待ったのである。
同様に、Windows 7の延長サポートが終了したのは2020年1月14日で、Windows 11が発売されたのは2021年10月5日である。これはWindows 7の延長サポート終了から1年9か月後であった。この間、主力はWindows 10であった。このパターンから、マイクロソフトは前世代OSのサポート終了後、しばらく経ってから新OSをリリースする傾向があることがわかる。
2. 過去のリリース間隔から見た現実
「そろそろ出るのではないか」という噂は、過去の平均リリース期間である4年という数字から来ていることが多い。しかし、この数字はVistaや8などの評価の低かったマイナーなWindowsを含めた平均である。これらのマイナー版は人気がなかったため、マイクロソフトは早期に新Windowsをリリースする必要があった。
これらのマイナー版を除いて、メジャーなWindowsのリリース間隔を計算すると、全く異なる結果が得られる。Windows XPからWindows 7までは8.0年、Windows 7からWindows 10までは5.8年、Windows 10からWindows 11までは6.2年かかっている。これらの平均は6.65年である。この数字から見ても、Windows 12が近々出るわけがないことが理解できる。
3. 拡張セキュリティ更新プログラムの存在
さらに重要な要素として、Windows 10は「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」に登録することで、2026年10月13日まで1年間の拡張サポートが可能となっている。この拡張サポート期間中は、Windows 11への移行を促進する期間として機能する。この期間にWindows 12をリリースしてしまうと、Windows 11の販売に悪影響を及ぼすため、マイクロソフトはそのような戦略的ミスを犯すはずがない。
さすがマイクロソフトである。拡張セキュリティまでWindows 10を使ったユーザーに対して、「ここまで使ったのだから」という心理を利用して、Windows 11へのスムーズな移行を促すことを見越している。Windows 11へのバージョンアップを段階的に進めるという意図もあったものと思われる。したがって、この拡張サポートの期間中は、Windows 12が出ないことは間違いない。
そもそもユーザーも今現在Windows 10がセキュリティ的に不安なく使えるなら、この時期にWindows 12が出たとしても買い替えるわけがない。
4. 最新の更新プログラムからの示唆
Windows 11の更新プログラムWindows 11 25H2が2025年10月1日正式リリースされた。現在のWindowsは年に1度メジャー更新を行っている。もし近くにWindows 12が出るのであれば、このような新機能をWindows 12に集約するはずである。このような定期的な更新が続いていることから、Windows 12の発売はまだ先であると推測できる。
Windows 12の発売日を大胆予想
それでは、Windows 12はいつ出るのか。今後1年以内には出ないだろうが、その後の予想は難しい。Windows 11の売れ行きが頭打ちとなり、時間稼ぎが意味をなさなくなった段階でWindows 12は発売されると考えられる。
予想1:過去のリリース間隔から推算
先述のとおり、メジャーなWindowsの平均リリース間隔は6.65年である。これをそのまま当てはめると、Windows 11の発売日である2021年10月5日の6.65年後は2028年7月となる。ただし、これはマイナーなWindowsを含めない期間である。マイナーなWindowsを含めると期間は短くなるが、これらのバージョンはマイクロソフトの失敗作だったためにリリース間隔が短くなったという特殊事情がある。
Windows 10からWindows 11までの間が6.2年かかっている理由には、マイクロソフトが「Windows 10が最後のWindows」と公言したために、新バージョンを早期にリリースすることができなかったという背景がある。これらの特殊事情を考慮すると、6.65年よりも短い期間で新バージョンがリリースされる可能性がある。
予想2:前世代OSのサポート終了時点から推算
Windows 7の延長サポートが終了したのは2020年1月14日で、Windows 11が発売されたのは2021年10月5日であった。これは、Windows 7の延長サポート終了から1年9か月後である。同様に、Windows 10の延長サポートが終了したのは2025年10月14日なので、これから1年9か月後の2027年7月までにリリースされる可能性がある。
総合予想:Windows 12はいつ出るのか?
以上の考察を総合すると、Windows 12が発売されるのは2027年と予想する。具体的には、2027年2月から6月の間にリリースされる可能性が高い。少なくとも、2026年中には出ないと断言できる。したがって、Windows 12を待っているユーザーは、当面はWindows 11を使用し、焦らず待つべきである。
マイクロソフトの戦略や過去のパターンから判断する限り、Windows 12が近々出るという噂は、単なる希望的観測に過ぎない。ユーザーはこれらの根拠に基づいて、冷静に判断することをお勧めする。



