バナナ

バナナは大きい方がコスパが良いか、それとも小さい方か・・・私にとっては切実な問題だ。

バナナが好きで、食卓にはバナナを欠かさない。日本ではバナナは輸入品であり、円安になっている昨今は以前より断然高くなっている。

1ドルが80円台だったころを今でも覚えている。最安で100グラム14円。ところが、一時期よりも円安は一段落したとは言え、最近の最安値は、当地では100グラム19円だ。おそらく日本中こうした価格だろう。

そうした割高のバナナを買うのに、私は週に700円ほどを費やしている。1か月にすると3千円。食費に占める割合は結構なものだ。

だから、いつも効率的なバナナの買い方を考えている。どこで買うのが安いか、チラシを主婦のように日々見ている。そうした努力の中に、バナナは大きい方がコスパが良いか、それとも小さい方かという疑問があった。

小さくて細くて安いバナナをたくさん買うのと、大きくてそれなりに高いバナナを少なく買うのとではどちらが得かということだ。これは単純にコストに比較してバナナの実はどの程度あるかということに他ならない。

小さいバナナは小さいだけあって実の量が少ないような気がするし、逆に、大きくて太いバナナはそれだけ皮の占める割合が多そうで、結局実が少ないような気がする。さて、バナナは小さいものを買うのが良いのか、大きいのが良いのか長年疑問に思っていた。

まあ、くだらないことなので実際には試していなかったものではあるが。先日、意を決してやってみた。小さいバナナと大きいバナナどちらが得かである。

小さいバナナは4本ついていて98円。他方、大きいバナナも4本付いていて198円。ほぼ2倍の価格だ。小さいバナナは「小」、大きいバナナは「大」と表示する。

まず、それぞれ1本を取り出し、皮と実の比率を測定した。

その結果、大1本は186.7gで実は113.7g、小は1本105.5gで実は62.5gとなっており実の比率は 0.60と0.59とであり、殆ど差がなかった。
つまりは、小さいバナナであっても、大きいバナナであっても、皮と実の比率は変わらないということだ。

皮と実の割合が変わらないとすると、総重量に比例して実の量が多くなると考えて間違いない。

単純に値段と重量の比較で割安か割高かを判別して良いこととなる。

総重量を見てみると大が758.0g、小が404.6g。1円あたり3.8gと4.1gになる。今回の場合は小さいバナナの方が若干だが割安なことがわかる。

このように、小さいバナナと大きいバナナとどちらを買っても構わない。重要なのはバナナの大きい、小さいではなくて、単価に対する重量がどちらの方が重いかということで、要はそれぞれの値段の付け方ということが分かった。

大きいバナナと小さいバナナがあったときに、大きいバナナひと房の価格相応分の小さいバナナを手に持ち、大きいバナナと比べてみるということだ。

日々、こうした視点で鍛錬していると、いつの間にか、手が秤のようになった今日この頃である。