帰る究極の方法Part2、これであなたは会社から早く帰れるかも

職場で作成した資料を家に持ち帰る方法については、先に、コンテンツとして載せておいた。あくまでもテキストベースの資料となるが、ひとことで言うと、自前サーバーを借りて持ち出したい資料をブラウザでそのサーバーに保存するというものである。

 しかし、この方法ではどうしてもエラーとなるサーバーがある。ホームページが見れるなら、HTTPのプロトコルでサーバーに資料をテキストベースで保存して、それを家で閲覧できるはずと高をくくっていたが、サーバーの設定によってはそのような保存やサーバーからのファイルの読み出しをエラーとするサーバーがあるようだ。

 ローカルのパソコンからのコピーペーストも許可されないということもある。これだと、ローカルで作成してからブラウザにペーストができない。かくも厳しいサーバー設定のときに、資料を家に持ち帰るのにはどうするかということだ。

 もちろん、こうした規制は情報漏洩を防ぐためであるので機密情報などは家に持ち帰ってはならないのは当たり前のことだ。機密情報に該当しない職場で作成した資料を家に持ち帰るニーズは結構ある。そのときにどうするかという話だが、このようにサーバーが完全防備している場合は手も足も出なくなる。企業のサーバー管理としては満点の対応であり、本来こうしたサーバーが増えるべきであるが、ちょっとした資料を持ち出したい者としては、頭 を悩ませてしまうこととなる。

 当然、サーバーハックなどはしてはならないのは当たり前の話。まあ、諦めるのもひとつの方法だが諦めるのも早計だ。最後の手段はとてもアナログな方法。それは、プリントアウトして持ち出すというもの。

 印刷物を持ち出すのである。印刷したものであれば、再度、それを入力しなおさなくてはならなくなるがOCRを使えば簡単に復元することができる。

 ただ、一番の難点は他人に見られる恐れがあるということだ。ネット完結する方法だと他人に見られる可能性は殆どないが、印刷となると別だ。プリンターの前に陣取って自分の印刷物が出てくるのを待つのは当然としても、タイムラグで出力されてしまうとか、他人が間違えて自分の印刷物を取ってしまう、紙詰まりのときにキューだけが残り、いつ出力されるか分からなくなるなどというアクシデントも予想される。

 そこで考えられるのが印刷時を暗号化するという方法だ。印刷物を暗号化してしまえば見られても何が書かれているか全く分からなくなる。間違えて他人が見ても何だが分からないので事なきを得る。

 暗号化の手段はエクセルだ。職場のパソコンの利活用の殆どはワードやエクセルなのでエクセルが入っていないことなどはないだろう。

 そのプログラク内容を書いてもどうしょうもないのでエクエルVBAで作成した暗号化、複合化ファイルがこちらでダウンロードできるようにしておいたので参考にしてほしい。

A1に入力されたものがB1に出力され、B1の暗号化された文書はC1に復元される。

 このファイルは当初は本格的な暗号化でやってみたが、その結果どうなったかというと、当初の文字数に対して出力される文字数が大幅に増えてしまった。更には、出力される文字は通常使われていない文字がほとんどであり、OCRで読み込むことがほとんど不可能であった。

 なので、本格的な暗号化は適さないということが分かった。そもそも、一瞥して何が書いてあるかを分からなくする方法なので、本格的な暗号化の必要は全くないことに気が付いた。そして、普通に使われている漢字以外はOCRでは読み込ミエラーが頻発することも分かった。

 これらを考慮すると、漢字は変換せずにそのまま、平仮名の変換は単純に50音のみを使い、50音同志で順番を入れ替えて対応するというのが一番良いのではないかということに思い至った。例えば「あ」なら「え」に変換、「い」なら「お」に変換などだ。

 漢字は変換しなくとも、ひらがなが滅茶苦茶になっていればほとんど読解は不可能というわけだ。もちろん、正式な暗号化ではないので、誰でも「解読する」というスタンスで臨めばすぐに解読されてしまう。しかし、誰の印刷物なのかな~と手に取ってみても支離滅裂な内容であったとしたら、よっぽどの暇人・変人でなければ解読しようなどとは思わないだろう。そうして印刷したものを自宅に持っていきOCRにかけるのだ。OCRは何も有料のものを使う必要などはない。グーグルドライブに付いているもので十分だ。