○本当にホウレンソウ?
報告、連絡、相談で俗に言うホウレンソウ。ホウレンソウが大事だということで「本当にホウレンソウを職場に持ってきた」というお笑いのCMがあるほどのホウレンソウ。
報告、連絡、相談を必ずしなさいと言われもしたし言ってもきた。でも本当にそうかと言えば間違いなく違うと言える。
あるとき、部下で長時間勤務をしている者がいたので、上司にその旨伝えたところ「お前は何をやっているのか。なぜ、その職員にそんなに働かせたか。」と怒られた。情報共有で言っただけなのに言わなければ良かったと後悔した。
他方、上司のためを思えば上司が知らない方が良いときもある。上司は「俺は知らなかった」と言えば、部下の管理責任は問われてもその案件に対する責めは負わないからだ。私は余計なことは知りたくない。「悪い報告こそ、速やかにしないとならない」というが悪い報告こそ聞きたくない。
隠ぺいを勧めるわけではないが、絶対に発覚しないことは、報告して事を荒立ててはいけない。ただし、後々発覚する可能性があるものは責任回避の意味で報告しておくべき。
色んなことを相談して来る職員がいた。私は「そんなことまで聞かないと分からないのか」と思った。私はやさしいから面と向かってではなくこっそりと勤務評価で悪い点を付けた。良い性格だろう。私は。
連絡の意味が分からないが、休暇の連絡とかのことなのだろうか。ここに行ってきますとか外勤のときの断りなのだろうか。それは必要とか必要じゃないとかいう次元でもないだろう。
話をもとに戻そう。報告が必要な場合はどのような場合か。それは報告をしておかないと後で問題になるときのみである。この問題とは自分が責任を問われる場合である。これは間違いない。「俺は聞いていなかったぞ」となるのは致命的。
これには二つの要件がある。その情報を黙っていると他から上司の耳に入る場合。二つ目はその情報が重要である場合である。先の私の例はそのどれにも当てはまらなかった。
それでは相談が必要な場合はどのような場合であろうか。それは、何かを決定しなくてはならないときであり職員にしては重要な案件である場合である。そのときは相談とは言っても、取りうる選択肢を作成し、自分の考えをはっきりとさせておかなくてはならない。丸投げでこれはどうすれば良いですかと聞くのは相談とは言わない。
重ねて言う、連絡のことは置いておくが、少なくとも報告、相談は何も考えずに、すぐに行えば良いというものではない。
これを上司に話すとどうなるか、自分が上司だったらどう考えるか、を良く考えてから行うべきだ。安易なホウレンソウは死を招く。