NHK紅白歌合戦の出場者が発表された。
今年は見事に旧ジャニーズ事務所のタレントは誰もいなかった。
NHKは同事務所の性加害問題により、所属タレントは起用しないという姿勢を取ったからだ。
今、このように、旧ジャニーズ事務所に対する風当たりはとても強い。
確かに、ジャニー喜多川氏の性加害問題を組織として看過してきたことの責任は大きい。対応も後手後手となったことは否めない。
しかし、だからと言って所属タレントに罪はあるのだろうか。
旧ジャニーズ事務所に所属しているからと言ってアーティストの芸術性や人柄などが否定されて良いものなのだろうか。
私は、各方面から締め出されたアーティストはジャニー喜多川氏の性加害の２次被害者に見えてならない。
被害者救済が訴えられているなか、こうした被害者を救済することは考えてもらえないのだろうか。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」となってしまっている現状をとても残念に思っている。
既に紅白歌合戦の出場者は決定してしまっているので、どうしようもないが、今一度、旧ジャニーズ事務所の問題を冷静に考える時期に来ていると思う。
少なくとも事務所とアーテイストは切り離して考えるべきではないだろうか。
ジャニー喜多川氏の性加害問題はずい分昔から言われていたことである。
当時は事務所を恐れて忖度し性加害問題があったことは殆ど報道すらされなかった。
ジャニー喜多川氏が亡くなり、風向きが変わった途端に一斉に旧ジャニーズ事務所叩きになっている。
第2次世界大戦に日本が参戦したことの理由のひとつに世論があった。
ジャニーズ問題に関して全員が右向け右になっているこの日本の空気に恐ろしさすら感じている。
