リモートでパソコンの電源を入れる世界一簡単な方法ースイッチボット(SwitchBot)を使ったパソコンの遠隔操作

リモートワーク等を行うときに自宅や外出先からパソコンを操作するということを行わなくてはならないが、みなさんはどうやっているだろうか。パソコン自体を遠隔操作するのは簡単だ。ソフトさえ入っていれば可能となる。難しいVPNなど組む必要がない。ところがパソコンを起動させるのはどうだろうか。

これがなかなか難しい。同一LAN内であれば比較的簡単だが、離れた場所となると容易なことではない。DSNを設定して目的とするパソコンのグローバルIPを用いて接続しなくてはならない。ルーターのポート開放も必須だ。Wake On LANを使えば簡単にできるように書かれたサイトも多いが、確かにWake On LANの設定は簡単にできるが、問題は、いかにしてこのWake On LAN機能に外部から接続するかにあり、二の足踏まざるを得ない。パソコンの電源を入れるだけに出社ということにもなりかねない。これじゃ本末転倒。

 何とかして外出先等からパソコンの電源を入れることができないかと探したところ表題のとおりスイッチボット(SwitchBot)なるものと見つけた。(アイキャッチはメーカサイトから)

 これはIOTにより遠隔からスイッチを入れることができる超便利なアイテムだ。これについてはググるといろんな情報が手に入るのでここで二重の説明は割愛する。

 設定についてはここで詳しく述べられている。https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2006/08/news016.html

設置例などはこちらだ。
https://xn--q9j3c2gle5df8dtd6138anda999w1x3a.com/review/switchbot

パソコンの電源につなげてみる

 見てのとおりの単純なアナログスイッチである。ネット経由で外出先や出先から操作ができ、難かしパソコン側の設定は一切不要。スマホアプリから操作すると、手元のSwitchBotの棒が動き、スイッチを押すというものだ。ただ、本体の設定についてはマニュアルが不親切で分かりにくいので、私は先のサイトを見ながら設定した。

忘れてはならないのは、SwitchBotだけでは室内でしか使えないということ。外から操作したければ必ず、SwitchBot Hub Miniとセットで購入しなくてはならない。両方買うと7千円を超えるが、一回の出費で済むので、固定IPアドレスやVPNで毎月経費がかかることを考えるととても経済的である。

 さて、こうして設置しようとしたが、実は私のパソコンはこのようにスイッチ部分が小さい。このスイッチボット(SwitchBot)自体も小さくできているがとてもじゃないがこのパソコンには収まり切らない。要は物理的設置が不可能であることに製品が到着して気が付いた。

 

いや仮に設置できたとしても、先のサイトに載っているように、見た目が良いとは言えない。そのうえ、電源ボタンの半分が隠れてしまうので、遠隔でスイッチを入れるときは良いとしても、手でパソコンのスイッチを入れるには不便になってしまう。 

さて、どうするか。大枚を無駄にするのかと思っていたが、閃いた。(そんな大げさなものではないが)パソコンの電源スイッチは単に一瞬導通させるだけの仕様となっている。それなら、SwitchBotのスイッチをパソコンの電源スイッチと一体化してやればよいだけの話だ。パソコンの電源スイッチはマザーボードから出ているので本体のスイッチとは別にそのマザーボードにくっつけてやればよいのだ。

本体のスイッチの線から半田付けでスイッチボットのスイッチへくつつけるだけで良い。

 

こうすることでSwitchBotのボタン部分を外部に出し、パソコンの見えないところに置いておけば、見た目は変わらず、手での操作も今までと同じになる。

 

作成したときにちょっとはまった点は、まず、SwitchBotを付けるスイッチ部分だが、スイッチが半分ほどかぶさる形になったので、スイッチの表面部分の一部がSwitchBotのシールについてしまい、押せなくなってしまった。これは仕方ないので、装着後に綿棒で水を付けて接着材を希釈するという方法を取った。

次は、スマホからは接続できないときがあった。これは、wi-fiから切り替えたときに上手くモバイルでネットに繋がらなかったというスマホ側の問題と、SwitchBotのソフトは一旦終了し、新たに起動させておかないと失敗するときがあるということであった。

実際に操作してみるとネットにさえ繋がっていれば操作ができるので超便利だ。これで遠隔地から電源を入れることができる。

スイッチボット(SwitchBot)の活用方法

私の場合はパソコンの電源さえ入れることができれば良かったのだが、このスイッチボットには他にもいろんな使い方がある。

まずは、リモコンである。様々なリモコンをハブに登録でき、登録したものは遠隔で利用できる。だから、エアコンのリモコンを登録すると外出先でスイッチを入れて帰ると涼しくなっているということもできる。

もちろん、テレビのリモコンもOK。で、私はこのテレビリモコンではまってしまった。設定して、スマホをテレビに向けて一生懸命操作しても全然動かなかった。登録も何度もやりなおしたがダメ。

さて、何がおかしかったのだろうか。それは、スマホをテレビに向けても無駄ということ。スマホからは赤外線は出ていない。出るのはハブからなのだ。だから、ハブの赤外線がテレビに届かない位置だとダメなのだ。

スイッチボットのコンセットというものもある。これは遠隔で100Vの電源をオンオフするというもの。電灯でもなんでも繋いでおき遠隔操作が可能だ。

このように超便利なアイテム。あなたも活用してみてはいかがだだろうか。