「健康で文化的な最低限度の生活(フジテレビ系)」っていうテレビドラマが昨日から始まりましたね。(このブログを書いているのは7/18ですが、皆さんが見るころには相当過去になっていると思います。)
福祉事務所のケースワーカーの奮闘記です。
そこで、今日は、生活保護について見ていきたいと思います。
目次
受けやすくなった生活保護
みなさんは、生活保護と聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか。大方の方は否定的なイメージではないでしょうか。でも、この生活保護があるから日本は平和となりうると言っても過言ではありません。
全て国民は最低限度の生活を保障されているのです。生活保護を受けることは権利です。
恒常的に生活に困る人がいたら生活保護は受けるべきです。
その昔は、役所に行っても、「親兄弟と相談したのか、してないならしてから来い」、とか、「まだ若いんだから仕事がないわけがない」と言われて体よく追い返されたと聞きますが、今は全く違います。
そもそも、役所自体が昔と違ってとっても親切になっています。話を聞かないで追い返すことなんてあり得ません。
特に、役所の中でも親切になったのがこの生活保護の窓口なのです。
なぜ、生活保護の窓口がとっても親切になったかというと、2007年に発生した、生活保護を止められた受給者が「おにぎり食べたい」と書き残して餓死した事件や2012年に発生した40代の兄弟が死亡した事件を教訓に厚生労働所が申請権を侵害しないようにという通知を出したからに他なりません。
今は、職員は、市民は生活保護を受ける権利があると考えます。若いから保護を受けずに働きなさいということを前面に出すことはありません。
生活保護を受ける手順はどうなっているか
先ずは、住んでいる地域の市町村で行っている生活保護の窓口に行って相談することです。特に予約は必要ありません。そこで、面接担当者と面談します。担当者は相談に至る状況をこと細かに聞いてきますのでそれに正直に答えて行きます。
最後に申請意志があれば申請に至ります。
申請をすると後日、地区担当者が自宅を訪れます。同じように色々と聞かれますので答えて行きます。
その後、決定が行われて保護費を受領することができます。
もちろん、資産があると保護は受けれないのですが、例えば、高価な土地家屋があったとしても処分するまでの生活費がないということであれば保護を受けることができます。この場合、当該不動産処分後に保護費を全額返還することになります。
ここまで高価なものがなくとも、車などを保有していたとしても同じように処分後に保護費返還を前提に保護を受けることができます。
保護が受けることができい場合とは、預金を含む現金があるなど、生活保護を必要としない場合のみです。
努力しない人でも生活保護は受けれるか
努力もしないで生活保護に頼るのはいかがなものかという批判はあると思います。確かにそうです。でも、初めから生活保護を想定して惰眠を貪ってきた人はいないと思います。結果として、困窮になっただけなのです。
また、生活保護を受ける際の困窮の理由は問われません。仮に努力をしない結果、困窮になったとしても、現実が困窮しているなら生活保護は受けることができるのです。
ただ、生活保護を受けた以降は能力は活用しなくてはなりません。一生懸命努力する必要はあります。努力が問われるのは生活保護を受けるときではなくて、受けた後になります。