人間関係って格好いい言葉だけど単純に嫌なやつがいるっていうことだよね

子供の頃、「働くということは人間関係で大変だ」というような話を大人から良く聞いていた。「人間関係」というと、何やら異次元の世界のようで恰好良く感じた。

大人が使う、大人特有の世界の言葉と思った。背伸びをしても子供では到底入っていけない煌びやかな世界を想像した。

でも、それは違ったんだよね。

人間関係とは、ただ単に嫌なやつが職場にいるので大変だという意味なんだよね。それを恰好良く言っただけの言葉なんだということが大人になって分かった。

そう、「嫌なやつがいる」って言っても全然格好良くもないし、言ってる者がみじめになるだけだから、言葉だけでも格好良くしたのが「人間関係」という言葉なのだ。

そして、「人間関係」というと特別な個人をささない。対象は漠然としている。「嫌なやつがいる」というと「それは誰」となってしまう。
そう、「人間関係」とは相手を特定しないためにも都合良く使う言葉なのだ。

漠然としたものに解決策など出てこない。解決できないからこそ大変になるのが人間関係なのだ。

こいつは嫌な奴だと言えれば解決策も出てくるというものだが、人間関係と言ってしまい解決を難しくするのだ。

だから、人間関係に苦労していると思う人がいれば、誰がなぜ嫌いなのかと具体的な内容を前面に出すと解決策も出てくるというものだ。

人間関係という言葉で胡麻化してはいけない。