エアアジアのクアラルンプール→札幌便が欠航、代替便も遅延した結果こうなった(さすがはLCC)

まだまだコロナが続いているが、用事がありマレーシアに行かなくてはならなくなった。お陰様でエアアジアが12月からクアラルンプール~札幌間に再就航することとなっていたので、この機会に久しぶりにエアアジアを利用しようと思い、早速チケットを買った。

往きは、11月で、エアアジアはまだ未就航なのでJALマイレージで航空券を手配した。帰路がエアアジアである。12月4日、午後11時50分クアラルンプール発札幌行である。ちょっと時間は遅いが、午後8時頃に空港に着けば大丈夫なので予約した。4.7万円。もろもろ付けて5.3万円ほど。予約は10月下旬に行った。その後、この日のフライトは最低2.9万円まで下がっていたので、何だこれと思いつつ、まあ仕方ないと諦めた。ちなみに前日にも同一のフライトがあり、これも2.9万円まで下がっていた。

悪夢は11月15日に起こった

No Reply – AirAsia Support <noreplycustsupport@airasia.com>
Flight Cancellation Notice
Booking number : *****
Dear valued guest,
We sincerely apologise that your AirAsia flight D7 550 scheduled to depart from Kuala Lumpur (KUL) to Sapporo – Shin-Chitose (CTS) on 4-December-2022 has been cancelled due to operational reasons.
Rest assured however we have taken the steps to move you to the next available AirAsia Flight as shown here below.
New Flight Time
Flight number : D7 550
Departure Date : 6-December-2022
Depart from Kuala Lumpur (KUL) : 23:50hrs, local time
Arrive in Sapporo – Shin-Chitose (CTS) : 08:25hrs, local time

何と運航上の理由で予約便がキャンセル。その振替が2日後の6日になるとのこと。仕事がありとてもじゃないが2日も遅らせるわけには行かない。そもそも2日も延びてしまっては、クアラルンプールで見るところもないしやることもない。じっとホテルに居るには余りにも退屈過ぎる。

なので、速一却下。まず、前日の便に振り替えることができないかAVAに聞いてみたが、ダメ。それならキャンセルしかない。幸いにもAVAのチャットでは、返金の選択肢があったので迷わず返金で手続きをした。途中、何度もポイントでの返還を促されたが、無視して返金一本で手続きをした。

この便をキャンセルした以上、帰路は自力で他の航空会社を当たらないとならない。自分の場合は往きはJALのマイレージにしていたので、同じくマイレージで予約しておいた。

で、後日、前日3日のエアアジアのクアラルンプール発、新千歳空港を見てみると3.4万円と安くなっているではないか。2年半前の乗り放題返還バウチャーのIDを入れるとすんなり通る。

これは、買わない手はないと思い、速一購入。結局、予定の4日をキャンセルし、前日にすることで同じエアアジア便が3万円ほど安くなった計算だ。これはラッキー。

エアアジア便の大幅遅延

マレーシアで順調に予定をこなして、さて明日はいよいよ帰路に就くという日、またもや悪夢のメールが。

This flight is now scheduled to depart as outlined below:
New Flight Time
Flight number : D7 550
Departure Date : 4-December-2022
Depart from Kuala Lumpur (KUL) : 04:50Hrs, local time
Arrive in Sapporo – Shin-Chitose (CTS) : 13:25Hrs, local time

フライトが翌日の4時50分に変更になったという通知。

おいおい、どうするか。5時間も遅れる。この便に乗ることはやぶさかではないが、この便が確かに出発するという保証はない。遅れるだけ遅れてから、出発時間の少し前にフライトキャンセルなんてことになったら帰ることができなくなってしまう。

幸い予約していたJALマイレージは、まだ有効だ。いざいざエアアジアが飛ばなければJALで翌日に帰ることができる。なので、そのままエアアジアで帰ることにした。

このようにLCCのキャンセルに対抗するための保険としてはJALマイレージは最高だ。JALでは今年度はキャンセル料が3,100円かかるが、来年度からは1,000円に下がる。保険料としてはタダみたいなものだ。LCCに乗れたらキャンセルすれば良いだけだ。だから、保険分のフライトは1日ずらしておくことが必至だ。

午前4時半なのでそれまではカプセルホテルで過ごすことにした。

エアアジアサイトで出発便が出て来ない

フライトの状況は毎回ネットで確認していた。遅延やキャンセルがあると必ずメールで連絡が来るが、座席の状況を見るために何度もアクセスしていた。さて、うとうとしていたら、いつも間にか午前1時になった。そろそろ起きるかと思い、まだ眠い目をこすりながら、エアアジアのサイトにアクセスすると、D550は既に出発済みとのこと。
なんだこれは。出発は4時50分のはずなのにいつの間にか出発してしまっている。というか、出発したことになっている。

慌てて、チェックインカウンターに行くと出発の3時間前にもかかわらず長蛇の列。まだ出発していなかったことに安堵はしたが、サイトはあくまでも遅延に関係なく自動で出発時間を過ぎると出発済みとなるようだ。何ともはや・・・・

ワクチン接種証明を求められる

飛行機が遅延したので搭乗口などは異なるので遅延前の印刷しておいた搭乗券はもう使えないだろう。と言っても、サイトでは出発済みとなっていてアクセスできない。
見ると、チェックインの機械が置いてあるのではないか。しかし、パスポートをかざすようになっているものの、かざしてもウンともスンとも言わない。色々やってみてもダメ。周りでは誰も機械を使っている人はいない。

どのみち預入荷物があるので並ばないとならないとは思っていたが、せめて搭乗券だけは手にしておきたいと思っていたものだが諦めて、チェックインカウンターに並んだ。

窓口は6か所ぐらいあり、長蛇の列だが30分ぐらいで自分の番が来た。

変更前の紙の搭乗券を出すとすんなり、変更後の搭乗券を渡してくれた。スムーズに行ったのはここまで。
何と、ワクチン証明書を見せれとのたまう。ん、入国のときにはフリーパスで何でここで必要になるのか。全く予期していなかった。英文の証明書自体は出国前に入手していたので問題はないがスーツケースの奥の奥。チェックインカウンター前でスーツケースを開けて探すにはとっても手間がかかる。と、ここでひらめいた。どうせ使わないだろうと思いつつ、念のためMySejahteraアプリに証明書を入れていたのだ。すぐにアプリを開いて事なきを得た。

Visit Japanの提示を求められる

ようやく終わりかと思えばそうは問屋は卸さない。ジャパニーズアプリと言い始めた。ん、何のことと一瞬思ったが要はVisit Japanのことである。え、Visit Japanは日本入国時に使うものではないの?少なくとも自分はそう思っていたので、全く予期していなかった展開。
Visit Japanの登録時はこのアプリを使えば入国がスムーズになるとの説明があった。ということは、使わなくともスムーズではないにせよ問題なく入国できるものと思っていた。
ところが、入国時に使うのではなくマレーシア出国時に使うのだ。それならそうと言ってくれればと思ったが、後でアプリを確認すると海外出国時にも提示するときちんと書いているではないか。完全に見落としていた。そうであるなら、スムーズになるなどと言わずに、必須であると言ってほしかったが後の祭りである。

一応、Visit Japanに登録してはおいたので、Visit Japanを開くが、既にログオフされている。ログインをしようとしてもパスワードを忘れてしまった。いつも使っているパスワードを入れても全くダメ。何度もやってもダメなので、仕方ない、パスワード忘れちゃったよ~と言うと、じゃ、搭乗口の人に相談してみてということでその場を終えることができた。

パスワードは大文字、記号、数字の組み合わせが必要な厳重なパスワードだった。いったい誰が他人のVisit Japanにログインするというのか。そんなに厳しくする必要はないだろう。

手荷物を預けてからゆっくりと椅子に座り、Visit Japanのパスワードのリセットを行い、ログインし事前に作成しておいた検疫画面を出すことができた。

ようやく搭乗だが

搭乗口まで行って仮眠をしていると、スタッフに起こされた。搭乗前の手続きをしているとのことで一旦搭乗口から廊下に出された。今までいた搭乗口の待合室前で
パスポートとVisit Japanの確認が行われていた。廊下からは一列に再度並んでチェックを受けた。Visit Japanは問題なくパスすることができた。

まとめ

幸か不幸か、今回LCCあるあるを全て体験させてもらうことができた。改めて、LCCはキャンセルや遅延があることを念頭に予約しなくてはならないことを痛感した。

しかし、JALマイレージではマイル以外に燃油サーチャージが3.4万円ほどかかったことを考えるとLCCを使う価値は十分にある。

LCCの遅延キャンセルにいつでも対応でいるように心の準備と具体的な方策を事前に立てておくことが重要ということだ。