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マレーシア旅行記2日目
ホンプオン、ホップオフバス
2007年からクアラルンプールでは「ホップオン、ホップオフバス」という定期観光バスが走っている。これはクアラルンプールの観光地22箇所をくまなく廻ってくれる観光バスで、丸1日有効の乗車券で停留所のどこでも乗り降り自由になっている。
チャイナタウンの南洋ホテルのすぐ横がバス停になっていたので、乗ってみることにした。乗車券を購入すると、売店の若いお兄さんは、「明日はどこに行くか」と聞いてくる。「キャメロンハイランド」と答えると、「ワゴン車で送迎することができる、こちらの方が長距離バスより安い」と言ってきた。適当にあしらっているとバスが到着した。
乗車券を車掌に渡すと「スタンプを押す」と言い券を持ったまま戻してくれない。「上へ進め」と言われたのでそのまま着席した。乗車券が手元になくてどうやって乗り降りをするのか不安に思ったが、しばらくして、車掌がスタンプを押した乗車券を持ってきてくれた。日にちが書かれていて時間の所にチェックが付いている。明日であっても今日の乗車した時間までは自由に乗り降りできるとのこと。なるほど。
車内は皆外人ばかり。日本人は僕ぐらいしかいない。やはりマレーシアは日本人にとってマイナーな国なのか。
そうこうしていると、黒ずくめの女性が乗車してきた。厳格なイスラム国では女性が黒い布(ブルカ?)で顔全体を隠すと聞くが、正にそのいでたちである。一瞬、映画やテレビの黒ミサを連想させる。右斜め後方のシートに座ったが、足はスニーカーにGパンだった。普通の服装の上に黒の衣服をまとっているようだ。この暑い中、本当に大変だ。
とても全部を回るには時間が足らないので、見たいところだけで降りることにした。先ずは博物館。30分置きに来るというので大体20分ぐらい見て回り、バス停で待っていると、35分後ぐらいに次のバスが到着した。比較的時間には正確なようだ。
そしてKLCCのツインタワー。ここの展望台は整理券式で午前中のうちになくなってしまうらしく、見ることはできなかった。
こんな看板が
次はKLタワー。エレベーターで展望台までRM38。この値段は高い。函館の五稜郭タワーのような作りで展望台には何もない。文字通りの展望台で望遠鏡があるだけだ。曇っていたせいもあるだろうか市内を一望できても感動的というには程遠い景色だ。
展望台から望む
サルがいた
結局、4台のバスに乗車したが、どれも外観は立派だが、まともなのは最初の1台だけだった。2台目は、音声案内が壊れていたし、3台目、4台目は音声案内自体がなかった。この暑いのに、天井はなぜガラス張りなのだろうか。直射日光がそのまま入ってくる。
ただ、観光地を定期的に何台ものバスで巡回するという発想は良いものだ。それだけ、クアラルンプールは観光客が多いのかも知れない。
ホテル南洋
実は、今回の旅行のホテルの予約は、もしも体調を崩すなどして行けなくなったときのことを考えて一番最後にしておいた。それも、行く数日前に3日ほどかけて5箇所のホテルを少しずつ予約した。
二日目のホテルについては初日と同じホテルに泊まろうと思っていたが、現地で直接予約してみるのも面白いと思い事前には予約しなかった。
初日のホテルにチェックインするときに翌日の予約を頼んだが、残念ながら部屋は空いていなかった。ということで二日目のホテルは自力で探すことになった。
安宿は盗難の危険性があるので本に載っている中流ホテルに泊まろうと思った。翌日のキャメロンハイランド行きを考えてプドゥラヤバスステーションの上にあるホテルにすることにして、チャイナタウンをそのホテルを探して歩き出した。
混沌としたチャイナタウン
右端に南洋逆店の看板が見える
チャイナタウンは混沌としている。本の地図を頼りに歩き、しばらくすると角にホテルらしきものが見えてきた。ホテル名を見ると「ホテル南洋」と書かれている。どうして勘違いしたか分からないがこのホテルを目指すホテルと勘違いしてしまった。フロントを見て間違いに気が付いた。
しかし、はじめての街で、暑いし、交通マナーの悪さにも辟易していたので、歩くのはもうごめんと思っていた。受付はなかなか感じのよさそうな中国系の中年の女性だったこともあり、そのままチェックインすることにした。
ここはいわゆる安宿だ。果たしてどんなところかと思っていたが、まあ、こんなものだろう。部屋は狭く、お世辞にも立派とは言えないがベットは清潔でゆっくりと休むことができた。
この日はそれから、ホップオン、ホップオフバスに乗り、チャイナタウンを見て周り、翌日のキャメロンハイランド行きの乗車券を購入した。