マレーシア旅行記7日目
クアラルンプールの郊外ツアー
2時半出発の予定だったが、バウチャーには最大で45分早まる可能性があると書かれていたので、ちょうど1時45分からホテルのロビーで待っていた。2時少し前に迎えの人が来た。立派な観光バスである。ネット受付しているだけあって、世界中から客が集まって来るのでこれだけの大きなバスが必要なのだろうと勝手に思いつつ案内されるまま乗るが車内には誰もいない。待ち合わせ場所まで行くという。その場所に着くとあの車だと言われてワゴン車に乗せられた。何だやっぱりワゴン車か。60代の夫婦2人組と一緒になった。外人同士はハーイと気軽に挨拶していたが、どうもその輪の中には入れる雰囲気にはない。ガイドは3箇所を見るという。ネットでは合計5箇所となっていたが、古い情報とのこと。まあ、目指す、バトゥ洞窟さえ行ってくれたらそれで良い。ガイドは車中、街中や観光地の説明をしてくれた。5階建てでエレベーターもない低所得者が住んでいるアパート街などと言い、決して自力では来れない(来てはいけない)場所を見るのはなかなか面白いものだ。ピューターは錫で作られているカップ等の製品で、マレーシアの特産品とのこと。工場は立派な作りで観光地化していた。従業員は500人ほどで高齢職員も多く、勤続40年のベテラン職員も数多くいるとのこと。ひとつずつ手作りしている。機械化すれば生産性も上がるだろうにと聞くと「伝統」という。製品のピューターは結構な値段がする。
「バティック」とは、インドネシアやマレーシアでつくられる「ろうけつ染め」の木綿の布のこと。この布で作った衣装が売られていたが、店員はそれほどしつこくなかった。
パテック工房の辺りには犬が闊歩していた。誰か飼っているのか聞いてみたが野良犬だという。東南アジアの野良犬は危険だと何かに書いてあったのを思い出した。狂犬病の恐れがあるそうだ。「危険はないのか」と聞いてみたが、「かまれた話など聞いたことはない」という。狂犬病のことを聞いてみようと思ったが、衛生観念が違うので意図を汲み取ってもらえないのは容易に想像できたので聞くのを止めた。パテックやピューター工場を見た後に 目的のバトゥ洞窟に着いた。バトゥ洞窟は洞窟内にヒンドゥー教の寺院がありヒンドゥー教の聖地である。 門に立つ黄金の像は2006年の建設でヒンドゥー教の神の像らしい(モッコリが気になる)。寺院までは272段の階段を登らなくてはならないがこれはきつかった。同行の乗客は登るのに相当時間をかけていた。この階段を登って
神の像
観光バスは目的地に簡単に着く最良の方法だ。タクシーは基本的にぼられるし、バスは時間の無駄だ。今回はキャメロンハイランドのツアーは事前に見つけることができなかったのでホテルで手配してもらったが、ここクアラルンプールのツアーはネットで見つけたものだ。
日本人相手のツアーと地元ツアーでは値段が違い過ぎる。同じ、クアラルンプールの日本語ツアーは3600円かかるものが、地元ツアーだとたった800円で済む。
しかし、僕が地元ツアーを選択したのは実は値段の問題ではない。高い費用で海外に来ている以上、数千円の違いでもしもサービスが大きく違うなら、高い方でも構わないと思っている。
実は、僕が今回地元ツアーの方にしたのは、遠い海外まで来て日本人と戯れるのがいやだったからだ。せっかく外国に来たのだからできるだけ外国を実感したい。そう思ったからだ。ただ、当然デメリットはある。英語の解説を理解するのがなかなか難しいということ。簡単な説明ならまだしも、詳細の部分は殆ど分からない。
でもそんなことはどうでも良い。どうせガイドブックに書かれていることぐらいしか言っていないのだろうから。目的地まで連れて行ってくれるだけで良い。
説明をさも分かったふりをして聞いて、ときたまのガイドのお相手さえ苦にならなければ絶対に地元ツアーを選ぶべきと思う。